「中国よ、「反日」ありがとう!―これで日本も普通の国になれる」宮崎 正弘
2006/10/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
今、隣国ではどのようなことが行われているのか、この本が教えてくれます。日韓ワールドカップでの、韓国人の日本チームへの態度。中国での大使館や日系企業に対する反日デモ。そこに異常なものを感じた人は多いでしょう。中国での日系企業に対する反日デモを見ていると、これまで日本が善意でODAを通じて行ってきた経済援助が、感謝されていないばかりか、日本の敵を増幅させてしまったと感じた人も多いのではないでしょうか。
度重なる中国による靖国参拝批判、歴史認識批判の背後には、中国共産党による指導があるのです。反日教育から反日記念館まで、それは党の方針として、国家戦略として行われているのです。
・93年から江沢民前国家主席が開始した反日キャンペーンは全土203ヶ所に「反日記念館」をつくった。歴史の歪曲、改竄は朝飯前の国だけに展示は「反日一色」を機軸とする支離滅裂な内容(p76)
こうした中国の事実を知ることは大切ではありますが、それを批判しても何も変わらないでしょう。反日が国益になるからこそ、政治的に反日を推進しているのであり、謝罪しても、金を出しても何も変わらないのです。
さらに日本のメディアの中にも反日を推進している勢力があります。「中国侵略を『進出』と書き換えた教科書がある」と報道したメディアがありましたが、実はそれは誤報だったのですが、朝日新聞は誤報の訂正さえしておらず、いまでも「侵略」を「進出」と書き換えたと信じ込んでいる人がいるのです。
このような中国を育ててしまった日本人として今後、どのような行動をとるべきか、冷静に考えていきたいものです。
この本で私が共感した名言
・北朝鮮は核兵器を保有した(p112)
・言論の自由がない中国ではインターネットも24時間公安の監視下にある。(p146)
・ところで中国には「平和主義者」は不在である。中国で平和を叫んだりすれば、敵の五列と判断され、逮捕される(p234)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
第1章 中国の「反日」は狂気か、娯楽か?
第2章 ならば中国は日本人に何をしたか
第3章 ノモンハンは日本が勝った!?
第4章 孫文に裏切られた日本人
第5章 北朝鮮の傲慢、韓国の驕慢
第6章 満州国の理想は荒野に消えた
第7章 独裁の断末魔が聞こえる
第8章 台湾いじめに狂奔、これじゃ日本企業も逃げ出す
第9章 中国経済が日本を追い抜く日はない
第10章 反日運動の背後に蠢くお化け
著者経歴
宮崎 正弘(みやざき まさひろ)・・・1946年金沢生まれ。学生時代、日学同の機関紙である「日本学生新聞」編集長。早稲田大学中退後、雑誌『浪漫』企画室長を経て、貿易会社を経営。評論家、作家として中国全土をくまなく踏査、中国経済の実態報告に定評がある。
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