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「「なんでだろう」から仕事は始まる!」小倉 昌男

2006/10/02公開 更新
本のソムリエ
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「なんでだろう」から仕事は始まる!

【私の評価】★★★☆☆(79点)


●今では郵便局でも「ゆうパック」というサービスを行っていますが、
 宅急便がなければ永遠に「ゆうパック」はなかったでしょう。


 そういう意味では、宅急便を創業した小倉さんは、
 日本の輸送業界の革命児です。


●この本では、小倉さんの経営者として
 考えてきたことが語られているのですが、


 本人は、自分は弱気であると言いながらも、仕事については、
 一本、筋が通っているように感じました。


・ここ数年、憂鬱な表情で仕事をする人が増えているように思う。・・・
 仕事とは、自己実現の手段でもあるということである。
 それが果たせていれば、いくらか収入が減って
 生活に不安が生じたとしても、
 そんなに暗い表情にはならないはずだ。(p74)


●宅急便事業を拡大するなかでは、役所との戦いが
 最大の壁だったようですが、
 ヤマト運輸をここまで大きくなったのは、
 それだけではないでしょう。


 ・私は基本的に一人で現場へ行っていた。(p30)


●創業者の二代目としての苦労は
 少なからずあったはずです。


 そうした苦労の中から得られた考え方のなかに、
 学ぶべき点があるのだと思います。
 宅急便に感謝を込めて★3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「おまえさん、いずれ会社を経営する立場になったら、
 自分の好きな奴だけをまわりに置いちゃいけないよ」
 ヤマト運輸の創業者である父は、
 事あるごとにそう言っていたものだ(p187)


・新聞は、自分の会社の社員も読んでいる。
 夜、自宅で新聞記者に話をすれば、
 翌日に朝刊を見た社員が、
 「なるほど、うちの社長はこういうことを
 考えているのか」と理解してくれるだろう。(p23)


▼引用は、この本からです。
「なんでだろう」から仕事は始まる!
小倉 昌男
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(79点)


■著者経歴・・・小倉 昌男(おぐら まさお)

 1924年生まれ。大学卒業後、大和運輸(現ヤマト運輸)に入社。
 1971年創業者の父の後を継ぎ社長に就任。
 1976年商業貨物から撤退し、宅急便事業を興す。
 運輸省や郵政省などと戦い、全国に配達網を整備する。
 1987年会長、1993年よりヤマト福祉財団理事長。


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