「地球が天国になる話」斎藤 一人
2006/07/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
日本はこれだけ豊かなのに、街を歩いている人の顔に笑顔がないのはどうしてでしょうか。斎藤一人さんは、それは劣等感を持っているからだよ、と言います。この「劣等感」とは何でしょうか。
それは、子どものころから親や先生から比較され、怒られ、傷ついた心が、「私を認めてくれ」と叫んでいるようなものです。
・親がイライラしていると子どもをつっけんどんに扱ったりする。そのときは怒りたいから怒っているだけなの。・・・ あなたの親はただ思いつきでやっているだけなの。ただそれだけなんだよ。だから劣等感を持つほどの問題じゃないんだよ(p58)
劣等感を持っているとすぐにわかるのは、自分のイライラを怒ることで解消しようとする人です。どこの会社でも見かけますね。
そして、ちょっとわかりにくいのは、「あなたのためを思って言うけれど・・・」と言いながら、ネチネチと小言や不満を言う人です。
・片方は、怒鳴ることによって人からエネルギーを取っている。もう片方のほうは、ねちっと始まって、被害者を装いながら相手の同情という形で、エネルギーを・・・自分がいただいちゃうタイプがいるんです(p94)
私も大学までは、良い大学、大企業への就職を目指して突き進んでいたわけですから、他人の基準で頑張っていたのです。大学時代、何かを探しているように感じたのは、実は、本来の自分が求めるものを探していたのかもしれません。
では、どうすれば、この劣等感を克服できるのでしょうか。
まずは自分の劣等感に気づくことだと一人さんは言います。
しかし、気づいただけでは、心の中にぽっかりと大きな穴ができてしまい、またそこに劣等感が戻ってきます。その空間を代わりに満たすものは、良いコトバ(言霊)しかないと一人さんは断言します。
そのコトバは、「ついてる。うれしい。感謝しています。幸せ。ありがとう。」こうした言葉です。
・「お母さんは、あんたのこと信じてるからね」・・・その言葉には恐れがないの。劣等感とは恐れの連鎖なの(p106)
人間の本質に迫るお話が聞ける素晴らしい一冊です。深く考えさせられました。★5つとします。斎藤一人さんのお話CD2枚付ですから、家族と車で聞いてみてください。
この本で私が共感した名言
・劣等感を持った者が出世すると、出世したから人は自分を尊敬してくれると思うけど誰も尊敬しない。だから、今度は飲み屋だとかいろいろな所へ行って威張るんだよ(p44)
・ほめる気になればいくらでもほめられる。けなす気になればいくらでもけなせるの。自分をけなして生きたら地獄だよ。「自分のあら」を探す人は、他人のあらを探すよ・・まず自分が「私は私を尊敬しています・・」だよ(p113)
・死を考えるときに、人はまともな愛の道に戻れる(p119)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★★★(92点)
著者経歴
斎藤 一人(さいとう ひとり)・・・1948年生まれ。銀座まるかん創業者。1993年から11年間連続で全国高額納税者番付10位以内にランクイン。総合納税金額173億円。
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