「通勤電車で読むトヨタ式「視える化」読本」若松 義人
2006/03/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
●トヨタ式を一言でいうと、
常に進歩(カイゼン)しながら、
目標をイメージする。
そして、それをビジュアルに書き、
見える場所に貼り付ける・・・
というものです。
・長期的な目標やキャリアプランを考えるなら、漫然とイメージするのではなく、具体的な日付を入れて計画するべき。トヨタ式では「就業10年」を前提にした育成計画を用意する。(p51)
●これはいわゆる成功法則の本に
書いてあることと同じです。
そう考えると、成功法則と同じように、
問題となるのはそれを実践できるのか、
ということです。
実践させるポイントは、
視えるところに貼るということ。
・個々人の役割を星取り表で明確にする。現時点での到達度をビジュアルで示すことで、能力が足りない人には危機感を抱かせることができる(p35)
●この本はたったの600円です。
実践できれば、個人であれば数千万円単位、
企業であれば数億円単位で利益が上がるでしょう。
しかし、問題は実践できるのかということですから、
そこにコンサルタントが1日数十万円の料金で
雇われる価値があるのでしょう。
●非常に効果があり、
簡単そうにみえてなかなかできないことを
とりまとめた本書は600円では安すぎます。
一つでも実践すれば数千倍、数万倍となって
かえってくるでしょう。
様式例がふんだんに盛り込まれているので、
★4つとしました。
この本で私が共感した名言
・コスト削減といわれても全体で見ると、どこから削減していいのか途方に暮れてしまう。だが、一個単位で考えて費目別に見ていくと、どこに削減する余地があるのかが「視える化」される。(p159)
・かつてトヨタでは叱られたときにサンキューカードを手渡していた。自分を見守り成長の機会を与えてくれてありがとうという気持ちを込めてのこと。(p171)
・「A3用紙1枚」原則で要点を絞る(p101)
【私の評価】★★★★☆(83点)
著者経歴
若松義人(わかまつ よしひと)・・・1937年宮城県生まれ。トヨタ自動車工業に入社後、生産、原価、購買の各部門で、大野耐一氏のもと「トヨタ生産方式」の実践、改善、普及に努める。1984年以降は農業機械メーカーや住宅メーカーなどでもトヨタ方式の導入と実践にあたった。1991年韓国大宇自動車顧問。1992年カルマン株式会社設立。現在同社代表取締役社長。西安交通大学客員教授
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