「経済の世界勢力図」榊原 英資

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経済の世界勢力図

【私の評価】★★★☆☆(72点)


●カザフスタンのバザールに行くと、
 商品のほとんどは中国製です。


 服、靴、家電製品、雑貨・・・
 何でもあります。


 スリッパが一日で壊れるなど、安かろう悪かろうですが、
 とりあえず作る能力があるというのは、
 すごいと思います。


 これで品質が良くなれば・・・
 もっと成長するに違いありません。


 ・確かに中国経済は、過剰投資により一部が
  バブル化していますが、
  大事なのはバブルが弾けても
  成長は続くということなのです。 (p54)


●一方、日本に目を向ければ、借金は増え続けるばかりであり、
 このままでは国家財政の破綻は確実です。


 ・問題は「日本経済は政府の財政赤字を今後も支えていけるか」では
  なくて、「支えきれなくなるときがいつ来るか」ということ
  なのです。(p152)


 ・市場関係者の間では「国債はいずれ暴落する」
  と四、五年前から言われて、外資系金融機関などが
  相当な額の国債を売り浴びせているのですが、
  そのたびに農林中金や日本生命といった国内の金融機関が
  買いに回って、国債市場を支えてきたのです。(p138)


●国の借金は国債の個人販売を開始した頃に、
 すでに限界にきており、もはや増税や
 年金・医療保険の減額などを実施しなくてはならない
 最後の時期に来ているのではないでしょうか。


 ・どうしても年金と医療と
  福祉、介護の部分にメスを入れないと、
  日本の財政問題は解決しないのです。(p165)


●しかし、唯一納得できないのは、このままでは日本の破綻は
 確実であると予想しているのに、
 著者は国債を勧めているという点です。


 国債が売れなければ、即、破綻ですから、
 財務官まで勤めた立場としては国債を買わないでくださいとは
 言えないのでしょう。


 ・個人のみなさんの場合、国債を買ってずっと持っていれば
  問題ありません。(p214)


●たぶん、榊原さんの心の内は、
 『私は財務省の人間ですので、このようにしか書けませんが、
 私の真意は、読者の方が想像してください』
 ということなのかもしれません。


 財務省が、世界と日本の経済、政治の勢力図を
 どのように見ているのか
 垣間見ることのできる本として★3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・中国の人民銀行の幹部がこう挨拶したのです。
  「これからはロシアと中央アジアが
  われわれにとって大事である」(p6)


 ・実際、多くのアジア中央銀行は、
  アメリカの借金である財務省証券を売って、
  ユーロにシフトしています・・・(p129)


 ・私はこれからの時代を生き抜くためのもっとも効率のよい
  投資は、「教育」であると思っています。(p219)


 ・私がお答えするとしたら、
  「私立でも公立でもなく、外国へ
  出しなさい」ということです。(p222)


経済の世界勢力図
経済の世界勢力図
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榊原 英資
文藝春秋 (2005/05/27)
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4 教科書的にアジア経済情勢を解説

【私の評価】★★★☆☆(72点)



●著者紹介・・・榊原 英資

 1941年生まれ。大学卒業後、大蔵省に入省。97~99年財務官。
 「ミスター円」の異名をとる。慶応義塾大学教授。


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