「ドル漂流」榊原 英資

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ドル漂流

【私の評価】★★☆☆☆(68点)


■ミスター円こと財務省OBの榊原 英資さんの
 2年前の一冊です。


 長期的にドルの凋落傾向は
 あまり変わっていない
 ということです。


 同様にユーロ危機
 あまり状況は変わりません。


・米国債の信用度はまだ今のところ崩れてはいませんが、
 これだけ赤字が毎年上昇し、対GDP比も上がってくると、
 将来、米国債の格下げが行なわれることは、
 ありえないことではありません(p46)


■日本のデフレについては、
 中国で製品を作って日本で売る
 というビジネスモデルが原因。


 最終的に中国の物価と
 日本の物価が合うまで
 デフレが続くとしています。


・市場主導で統合が進んでいますから、両国の物価水準は
 収斂する方向に動きます。物価水準が高い日本がデフレに、
 物価水準が低い中国がインフレになるのです(p91)


■基軸通貨ドルが長期的に下落し、
 ユーロも危ない。


 その未来は榊原さんにも
 わからないようです。


 ただ、榊原さんが参考にあげているのは、
 第一次世界大戦から第二次世界大戦までの
 大恐慌などにより英国ポンドから米国ドルに
 基軸通貨が移っていったプロセスです。


 今後はどうなるのでしょうか。


 榊原さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・グローバリゼーションとIT革命・・・
 経済統合が世界全体で進んできているのです。
 つまり一国の貨幣供給と国民所得の値が
 物価を決定する基本要因だとする閉鎖モデルは
 もう現実を反映しなくなってしまったのです(p40)


・時として急激に円高に転じたことの記憶から、 
 どうも円高を嫌う傾向が一般的ですが、緩やかな
 円高は決して嫌うべきものではないでしょう・・・
 私たちも「強い円は日本の国益」だと考えるべき時に
 きているのでしょう(p179)


・不安定な移行期に戦争と前後して起こるのが
 大不況であり、恐慌です。・・・1929年に始まった
 不況が長期化し深刻化したのは、主として、イギリスが 
 国際経済システムの保証人としての役割を続行する能力を
 喪失したことと、経済的優位にあるアメリカがそのような役割を
 引き受ける意思を持たなかったため(p233)


・高福祉には高負担が伴います。フランスの
 国民負担率(租税プラス社会保障負担率)は61.2%(2007年)。
 日本の39・5%(2007年)の1.5倍です。日本の
 国民負担率はアメリカの34.9%(2007年)に次いで低い(p76)


ドル漂流
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榊原 英資
朝日新聞出版
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)



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