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「はい、息を吐いて。それからゆっくり考えよう」伊藤 守

2005/08/26公開 更新
本のソムリエ
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はい、息を吐いて。それからゆっくり考えよう (講談社プラスアルファ文庫)


【私の評価】★★☆☆☆(69点)


要約と感想レビュー

 日本にコーチングを広めた第一人者として有名な伊藤 守さんの登場です。


 本書は、ほかのコーチングの本とは違い、伊藤 守さんのほのぼのした日常に感じたことを綴ったエッセイとなっています。


 コーチとはいえ、イライラしたり、孤独になったり、不安になったりすることがあるという。


・人間は、そんなに難しい生き物じゃないんです。イライラするのは、おなかが空いているからです。または、睡眠不足。あとは、だれかに認められてもらっていないと思っているとき(p140)


 かなり自分をオープンにしているので、コーチングのプロとはいえ、やはり人間なんだよね、と思わせてくれる癒し系の一冊です。


 コーチングは相手の心を開きますが、自分も心を開く必要があるのでしょう。


・心を開くのは、危ない。開かなければ、さみしい。それで、どうすればいいか?もちろん、僕は知りません。(p166)


 癒されたい人にお勧めの一冊ということで、★2つとしました。


この本で私が共感した名言

・人のことを褒めるのは、その人がいいことをしたからではなく、自分の機嫌がいいからです。機嫌が悪ければ、どんなにいいことをしても褒められない。(p205)


・「ごはんを食べにいこう」「お茶を飲みにいこう」「映画を観にいこう」・・・そのひとことがあるから、世界は動き出す。(p74)


・会話も、癒しを目的にされたのではかなわない。会話をしていて、とりとめもないことを話しているときに、癒されることがある。それが現実的だと思います。(p42)


・『すうっと、ずっと大好きだよ』という絵本を子どもに借りて読んだことがあります・・その子は、その犬に、毎日、毎日言います。「きみのこと大好きだよ」・・・やがて時は流れ、その犬は死んでしまいます。・・・でも、その子は「悲しいけれど少しは気は楽だ」と言います。なぜなら、その犬に「ずうっと、大好きだ」と毎日言っていたから(p133)


はい、息を吐いて。それからゆっくり考えよう (講談社プラスアルファ文庫)


【私の評価】★★☆☆☆(69点)



著者経歴

 伊藤 守(いとう まもる)・・・1951年生まれ。日本における最初の国際コーチ連盟マスター認定コーチ。コーチに関係した株式会社コーチ21、コーチ・エイなどの社長。講演、著書多数。研修のほか、経営者の個人コーチも自ら手がける。


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