「会話から始めるコーチング」伊藤 守
2015/01/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
■コーチングとは、
うまくいっているリーダーの部下との
コミュニケーションを体系化したもの。
うまくいっているリーダーは、
部下との関係が良好で、
厳しいことも素直に聞いてもらえる。
情報もチームの方向性も
共有して一体感がある。
やはり、そこには会話による
意思疎通がしっかりなされているのです。
・仕事の背景を省略せずに話す・・・
「このタオルを50枚、明日までに洗ってアイロンをかけておいて」
⇒「シャンプーのときのタオルが清潔だと、
きっとお客様に気持ちよく過ごしていただけると思うの。
明日のために、使用済みのタオル50枚の洗濯を
お願いしたいんだけど・・(p80)
■仮に、
うまくいっていないとすれば、
相手との会話に問題があることが
考えられます。
相手が几帳面なタイプだったら
細かい背景、根拠を詳しく説明する。
意見が出されたら、
「そうだよね」
と、受け止める。
やってほしいことは、
はっきり伝える。
不満顔な部下には、
その理由を聞く。
そうした対話の姿勢が、
関係を決めるのでしょう。
・「相手に合わせること」・・・
「なんだかここんとこ、やる気が出ないんです」
「そうか、やる気が出ないんだね」
「はい・・(p84)
■コントローラー、プロモーターなどといった
相手のタイプに合わせた対応も
参考になりました。
職場で悩むリーダーへのコーチングの
入門書として最適だと思います。
★4つとしました。
伊藤さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・部下に仕事を任せる目的は、その仕事を通じて
部下を育てることだと考えましょう・・・
相手の能力に合わせて徐々に任せながら、
必ずフォローを入れることが、
上司の重要な役割です(p108)
・悩んでいたりうまくいっていない部下・・・
違う距離や角度の視点に気づかせる・・・
「・・・100年くらいたってからながめたら・・・」
「君がした失敗が、同僚のAくんがしてしまった
ことだとしたら、どんなふうに思いますか?」(p120)
・アナライザータイプ・・
情報を収集し、分析するのが大好きなタイプです。
根底には、つねに正確でありたいという願望がある(p150)
・アナライザーとのかかわり方・・・
短い言葉や単刀直入な言い方は、
避けた方がいいタイプです。・・
現状の説明や注意点などを、
詳しく説明した方が納得します(p152)
・部下に要求するときはストレートに・・
○「決めた期限は守りなさい」
○「もっと手短に話してください」
○「これが終わるまで残業してください」(p166)
・部下の嫌々ながらの「はい」にはこう対応・・
「なにか言いたいことがあるんじゃないか?話してくれないか」
「違和感を持っているみたいだけど、どうかな?」(p168)
・どうしても動かない部下には・・・
相手に質問を繰り返し、
「自分はどんな行動なら起こせるか」を
とことん引き出します・・・
相手が「こういうことならできます」と言葉にした後に・・
「やってくださいね、絶対に」(p174)
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【私の評価】★★★★☆(82点)
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■目次
1章 なぜ、言われたことしかしないのか?
2章 行動を変えるのは命令ではなく質問の仕方
3章 話をよく聞くと部下は自分から動くようになる
4章 部下の成長は上司の見守り方で決まる
5章 相手のタイプによってコミュニケーションを変える
6章 それでもうまくいかないときは
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