「オリジン(上・下)」ダン・ブラウン

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オリジン 上オリジン 下

【私の評価】★★★★☆(89点)


■『天使と悪魔』から始まった
 ラングドン教授を主人公とする
 サスペンス小説シリーズ第5弾です。


 ラングドン・シリーズでは、
 「宗教」と「科学」を背景に
 事件が起こります。


 今回も、無神論者である教授の教え子が、
 神が存在しないという証拠を
 発表するという計画から
 事件が起こります。


 "神は死んだ"という証拠を
 発表しようとする教え子には
 どんな運命が待っているのでしょうか。


・"神は死んだ"・・
 ニーチェが記した最も名高い三語の文だ・・
 神を消し去る者は・・
 自分が神となるしかない(上p337)


■宗教の中には、人間は進化したのではなく、
 神が作ったということを
 神話としているものがあります。


 宗教の聖典に書いてあることが
 事実であり、それに従わないものは
 異端であり、断罪されるべきである
 という考え方もあります。


 例えば、
 人工中絶を禁じた教えを守るため、
 人工中絶する医者を殺害する事件も
 おきています。


 現代は、そうした宗教と科学が
 正面からぶつかり合い、
 科学が宗教を圧倒しようと
 しているように見えます。


・ガリレオのような者をだまらせようと
 ヴァチカンが手を尽くしたにもかかわらず、
 結局のところ、ガリレオの科学は勝利した
 (上p47)


■宗教の矛盾が明らかになりつつある
 時代だと思いました。


 科学を取り入れた宗教、
 教義の違いで争わない宗教が
 求められているのかもしれません。


 名探偵コナンよりは
 練られたストーリーでした。


 ブラウンさん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・われわれはどこから来たのか。
 われわれはどこに行くのか・・
 その答えが宗教によってちがうので、
 どの答えが正しいか、その神の物語が
 唯一の真実かをめぐって、
 文化圏同士の争いが起るのです
 (上p123)


・最も凶悪なテロリストは、
 爆弾を組み立てる者ではなく、
 箍(たが)がはずれた大衆の憎しみに油を注ぎ、
 末端の者を暴力行為に走らせる扇動者だ。
 権力を持つ邪悪な人間がひとりいれば、
 弱い立場の人々の心に宗教的不寛容や
 国家主義や憎悪を植えつけ、世界に
 破壊をもたらすことができる(下p135)


・スペイン国憲法では、国王は
 "スペインの統合と永続の象徴"とされる・・
 多くのリベラル派はいまも国王は
 宗教と軍が幅をきかせた過去の圧政の
 遺物であるとし・・(上p284)


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