「世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本」エマニュエル・トッド ピエール・ロザンヴァロン ヴォルフガング・シュトレーク ジェームズ・ホリフィールド

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世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本 (朝日新書)

【私の評価】★★☆☆☆(62点)


■現在世界で問題となっている
 グローバル化とそれに反対する動きについて
 欧米の大学教授に話を聞く企画です。


 インタビュー形式ですが、
 現状を説明するだけになっています。


 それぞれの教授の立ち位置、
 考え方がわからないので
 評価が難しいですね。


■それぞれの人の考え方を
 見ていかないとだめだと思いました。


 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ヒトラーは選挙で民主的に選ばれてしまったんだぞと
 答えるでしょう。でも、それは間違いです。
 ヒトラーは35%以上の票を集めたことはありません。
 そしてそのあとクーデターを起こした(トッド)(p54)


・フランスでは病気になったとき、
 何も言わないでも治療を受けられるけれども、
 米国だと保険に入っている証明をしないと
 病院は受け入れてくれない・・・
 逆にフランスでは失業率がいつも10%ほどで
 高止まりしているけれど、
 米国はそんなに高くない(トッド)(p36)


・中国は極めて急速に老いています。
 男女比を見ると、出生時で
 (女性100に対して)男が118です。
 通常なら106か105でなければなりません・・
 13憶5000万人の人口を抱える国の
 人口動態危機なんて、だれもまだ
 見たことがないのです(トッド)(p50)


・ヨーロッパは今、おかしくなっています。
 人々の票がなんの意味も持たなくなっています・・
 寡頭制的支配の空間となっているのに、
 自分のことを民主的だと考えています・・
 ドイツが中心に戻ってきた。
 ヨーロッパはリベラル・デモクラシーで
 あることをやめたのです(トッド)(p35)


・権威主義的体制の大きな特徴の一つは、
 民主的な選挙は受け入れるけれど、
 社会が常時民主的であることを拒む点にあります。
 ロシアのプーチン大統領やトルコの
 エルドアン大統領を見ればわかります。
 彼らは、民主主義を選挙による正当化の手続きに限定する。
 そのあとは、人民は私とともににある、
 だからすべての権力、権限がある、というわけです
 (ロザンヴァロン)(p114)


・北米や西ヨーロッパの繁栄水準まで、
 平和的に「発展」するという希望がなくなると、
 人々は故郷を捨てて移住して、
 先進的な資本主義世界に加わろうとする。
 同時に、協調的な国家エリートによる
 「西洋的」な軍事的冒険の結果、
 周辺での社会と政治秩序の崩壊が進めば、
 原理主義的宗教イデオロギーを軸に組織された
 千年王国運動を引き起こしてしまう・・
 こうした動きのいくつかは・・・
 文化闘争と階級闘争というテロを産み出す
 (シュトレーク)(p124)


・ロシアとの壁を修復するというトランプの
 当初の目的を思い出すことは大変興味深い。
 当初から、これにはヨーロッパの人々だけでなく、
 米民主党、特にヒラリー・クリントンが抵抗していた。
 また、中国よりロシアを敵視する米国の軍や諜報機関も反対した。
 留意すべきは、ロシアのGDPは米国の10分の1であり、
 とるにたらないということだ(シュトレーク)(p127)


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世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本 (朝日新書)
エマニュエル・トッド ピエール・ロザンヴァロン ヴォルフガング・シュトレーク ジェームズ・ホリフィールド
朝日新聞出版 (2018-02-13)
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【私の評価】★★☆☆☆(62点)


■目次

1 世界の未来―私たちはどこに行くのか
2 民主主義の希望―ポピュリズムと21世紀の民主主義
3 資本主義の限界―グローバリゼーションと国際国家システムの危機
4 分断の克服―移民政策に失敗した国は、21世紀の負け組になる



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