「人生の醍醐味を落語で味わう」童門 冬二

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人生の醍醐味を落語で味わう (PHP新書)

【私の評価】★★★☆☆(76点)


■落語を通じて
 江戸時代の知恵を
 学ぼうという一冊です。


 落語は時代も違いますので、
 サゲ(落ち)で
 笑えないこともあります。


 本来の落語の面白さは
 江戸時代の庶民の笑い話を通じた
 生きる知恵を学ぶことなのでしょう。


・江戸時代に、
 「重箱をかき回すには、スリコギを使え」
 といった人がいます・・
 多少のことは大目に見ろ・・
 ということでしょう(p3)


■面白いところは、
 落語にはどうしようもない
 人間も出てくる。


 口だけで出世する人もいれば、
 仕事をしない放浪人もいる。


 そうした人間らしい世の中を
 今も昔も私たちは生きている
 ということなのでしょう。


・江戸初期に大久保彦左衛門という武士がいました・・
 「三河物語」という本を書きました。
 この中で・・「出世しない者」としてあげたのは、
  ・最後まで主君に忠節をつくす者
  ・口下手な者
  ・自分の仕事を計算ずくで行わない者
  ・いつも自分の仕事について勉強を続けている者
  ・定年まで我慢強く勤める者・・
 一種のアイロニー(皮肉)なのです(p198)


■落語の別の楽しみ方を
 教えてもらったように
 思いました。


 また「東方落語」を
 観に行こうかしら。


 童門さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「厩(うまや)火事」という落語に出てくる
 髪結いの亭主の噺にあるセリフです・・
 亭主はぐうたらで終始酒を飲んだり
 博打をやったり、働きません。
 そんなある日、女房が瀬戸物を
 割ってしまいます。亭主は真剣な表情をして、
 「おい、手は大丈夫か?」
 とききます・・おめえにケガされたら
 明日からおれは遊んで暮らせねえ」
 これがサゲ(落ち)です(p18)


・「職場における会話は、
 言葉による合戦だ」
 といった人がいます(p37)


・原則として保っていたのは、
 「一次会だけ付き合う」
 ということでした(p48)


・一生懸命はいうまでもなく
 "一所懸命"が正しい語源です(p191)


・「たとえ一文無しで旅に出ても、
 全く苦にならない。
 自分の技術を生かして、
 滞在費ぐらいは必ず何とかする」
 という自信がなければ、
 本来の放浪願望は満たされない
 のかもしれません(p145)


人生の醍醐味を落語で味わう (PHP新書)
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【私の評価】★★★☆☆(76点)



■目次

第1章 困った人付き合いに効く落語の一言
第2章 イヤな仕事を楽しむ落語の知恵
第3章 家族の人情を描く落語の名場面
第4章 憧れる?呆れ返る?落語的生き方のすすめ


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