「質問する力」大前 研一

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質問する力 (文春文庫)

【私の評価】★★★★☆(82点)


■「質問する力」とは、
 真実をつかむ力です。


 自分は今、どこにいるのか。
 今の課題は何か。
 どうすればいいのか。


 正しい現状認識があれば、
 正しい課題認識となり、
 正しい解決方法が
 見えてくるのでしょう。


・私であればたとえば
 「あの時点でアメリカと戦争するとしたら、
 どうやったら勝てただろう」
 と質問してみます・・
 そして勝てそうもなかったら、
 「勝てない戦争だから、すべきではなかった」
 と結論します(p234)


■そういえば、
 賭博の世界では周りを見て
 だれがカモかわからなければ、
 自分がカモである、
 という法則があるらしい。


 周りが見えていないと、
 自分がカモにされてしまう。


 世の中とは
 そんなものだと思います。


・なぜ『ゆとり返済』などという
 ローンを創ったのか・・
 政府の狙いは、これ以上
 土地の価格が下がる前に
 業界と銀行に在庫を処分させて、
 彼らを救うことにある(p26)


■質問する力とは、
 なにごとにも、
 自分が本質を理解しているのか
 疑問を持ちながら、
 自分の頭で考えチェックすることだ
 と思いました。


 質問することで、
 その疑問に対して
 頭と体が動き出すのです。


 やや古い本なので
 事例も古いのですが、
 本質突きまくりで
 大前さんらしい一冊でした。


 大前さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・教室で「なぜ光秀は、
 信長を殺そうと思ったのか?」と
 質問する生徒がどれだけいて、
 その問いに答えられる先生が
 どれだけいるでしょうか(p175)


・なぜ必要もないダムが計画され、
 建設されるのでしょうか。・・
 地方自治体は政府に陳情にきて、
 予算をつけてもらう。ついた予算は
 もう自分たちのものだと思って、
 返さないでいいように、余らせずに
 みんな使ってしまう。(p155)


・本来、国会は外交、憲法、防衛や防災を
 含む安全保障、通貨の発行と流通など、
 天下国家を論ずべき場所です。・・
 それ以外の行政問題は地方に
 任せるべきです(p168)


・銀行には公的資金を入れてやり、
 その金を原資にしてゼネコンに対して
 債権放棄をさせています。
 なぜ国民は怒らないのでしょうか?
 銀行は恩赦、ゼネコンは恩赦なのに、
 国民はローンを抱えて、彼らのやったことの
 ツケを払わされている(p247)


・トレードオフとわかったうえで、
 エネルギーは住民が選択する・・
 原発がいらないというのなら、
 地域の住民が相談して、自分たちの
 使う電力は原子力でない発電方法で
 賄うと決めればいいのです。
 その場合、おそらく発電コストは
 割高になって・・(p125)


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大前 研一
文藝春秋
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【私の評価】★★★★☆(82点)



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■目次

第1章 地価の下落は予想できた
第2章 1985年から世界は変わった
第3章 シンガポールの奇跡
第4章 質問せよ、さらば開かれん
第5章 「質問する力」を育てる
第6章 説明する力
第7章 解答を考える




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