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「パズル・パレス」ダン・ブラウン

2016/06/04公開 更新
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パズル・パレス 上 (角川文庫)パズル・パレス 下 (角川文庫)


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

パズルパレスとは、迷宮のことです。この本での迷宮とは、暗号です。電子メールが主流となった今、各国は暗号の解読に全力を挙げています。そして、この本ではNSAがあらゆるインターネットの暗号を解読するマシンを作り上げたことから話がはじまります。


ところが、ある日本人トクゲン・ヌマタカ(変な名前だなあ・・)が、この解読マシンでも解読できない暗号を開発したことが発覚。NSAは、解読不能の暗号が公開されることを防ぐために暗号を手に入れようとします。そして事件は起こるのです。後は本書でお楽しみください。


1998年(平成10年)の時点で、エドワード・スノーデンが暴露したインターネット傍受システム(エシュロン)の存在を予想している点がすごいと思いました。ブラウンさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・スペインの黄金時代はとうの昔に過ぎ去ったものの、十七世紀中盤の一時期、この小さな国がたしかに世界を支配した(p177)


・プリンカーホフは心の底で、秘書が天職だと自覚していた・・・メモをとれる程度の才覚があり、記者会見に登場できるだけの容姿を備え、それを不満に思うほどの熱意もない(p236)


▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★☆(80点)



著者経歴

ダン・ブラウン・・・フィリップス・エクセター・アカデミーを経て、アムハースト大学を卒業。母校フィリップス・エクセター・アカデミーの英語教師を勤めながら作家業を開始。2003年に発表した小説『ダ・ヴィンチ・コード』が大ベストセラーとなる。父は数学者、母は宗教音楽家。妻は美術史研究者で画家。


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