「流星ワゴン」重松 清

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流星ワゴン (講談社文庫)

【私の評価】★★★★★(93点)


■お盆の時期に、
 こんな内容の本を読むことになろうとは
 思いませんでした。


 暴力をふるう息子。
 テレクラ中毒の妻。
 リストラされた主人公。


 ドラマのように
 主人公は死んでしまいたいと
 自暴自棄になってしまいます。


 そこに一台のワゴン車がやってきた。
 主人公を待っていたという。


幽霊でも泣くんだな、と初めて知った。(p96)


■ワゴン車に乗っていた親子は、
 五年前に交通事故で亡くなって、
 この世をさまよっていたのです。


 そして主人公をワゴンで
 過去に連れて行ってくれる。


 どうして息子はこうなってしまったのか。
 なぜ妻は離れていってしまったのか。


 過去の人生に、
 主人公の父親も出てくるのには驚きましたが、
 父親との対話の中で
 二人の誤解も解けていく。


 結局は、人生の多くのことは
 主人公のちょっとした言動や判断が 
 引き起こしている
ということなのです。


・手をつないで眠った。
 指のからめあうのがこんなにも心地よいことなのだと、
 三十八年も生きてきたのに、いままで知らなかった(p332)


■過去に戻り、自分のしてきたことを
 振り返った主人公は、
 また新しい道を歩みはじめます。


 そして幽霊の親子も。


 ワゴンが自分の車と同じで、
 ちょっと怖かったのですが、
 人生の選択に光を与えてくれる一冊だと
 思いました。


 重松さんは心の動きを
 書かせたら素晴らしい。


 重松さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「運命ですよね、そういうの」・・・
 「けっきょく、そうなんですよね、運命なんですよね。
  原因をさかのぼって考えていけば、
  最後の最後は、なぜ自分は生まれてきたんだろう、
  になっちゃうんですよ」(p106)


・僕らは死んでから、
 やっと親子っぽくなったんだよ(p211)


逃げていいんだよ
 逃げられる場所のあるうちは、
 いくらでも逃げていいんだ(p301)


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重松 清
講談社
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【私の評価】★★★★★(93点)


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