「自分の中に毒を持て」岡本太郎

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自分の中に毒を持て―あなたは

(評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です。)81点


●岡本太郎は奇抜な芸術家、変わり者と思ったら、
 実はソルボンヌ大学に留学しているし、
 書いていることもまとも。


 自分の人生をしっかり考えている。
 そして、全てを理解したうえで、
 奇抜な芸術を目指していることがわかります。


・他人から見ればとるに足らないようなバカバカしいものでも、
 自分だけでシコシコと無条件にやりたくなるもの、
 情熱をかたむけるものが見出せれば、
 きっと目が輝いてくる
。これは自己発見だ。
 生きていてよかったなと思うはずだ。(p35)


●奇抜な芸術が一般人には理解されないということを、
 知っている。

 つまり食べてはいけない可能性が高いのだけれど、
 自分の感じるところに向かっていくのが自分の人生であり、
 そこを打ち破ったところに"歓喜"がある、
 と知っているのです。


●親を含めて他人の意見に従って選択した人生は、
 自分の人生ではなく
 他人の人生を生きているのではないのか?

 それで楽しいのか?ということです。


 岡本太郎の深さを、
 教えてくれる一冊でした。


 バカにできる人間は強いですね。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・仮に親の顔色をうかがって就職し、
 安定を選ぶとしようか。
 が、それが青年自身の人生なんだろうか。
 "俺は生きた!"と言える人生になるだろうか。
 そうじゃないだろう。
 親の人生をなぞるだけになってしまう。(p26)


・人生を真に貫こうとすれば、必ず、
 条件に挑まなければならない。
 いのちを賭けて運命と対決するのだ。
 そのとき、切実にぶつかるのは己自信だ。
 己が最大の味方であり、また敵なのである。(p33)


・さしあたり惹かれるものがなかったら、
 本を読むのもいい。
 この頃みんな本を読まないらしいが、
 本は自分自身との対話だ。(p42)


・自分は未熟だといって悩んだり、非力をおそれて
 引っ込んでしまうなんて、よくない。
 それは人間というものの考え方を間違っている。
 というのは人間は誰もが未熟なんだ
 自分が未熟すぎて心配だなどというのは甘えだし、
 それは未熟ということをマイナスに考えている証拠だ。
 ぼくに言わせれば、弱い人間とか未熟な人間のほうが、
 はるかにふくれあがる可能性を持っている。


・危険なこと、辛いこと、
 つまり死と対面し対決するとき、
 人間は燃えあがる。
 それは生きがいであり、
 そのときわきおこるのがしあわせでなくて
 "歓喜"なんだ。(p74)


・自分を大事にしようとするから、
 逆に生きがいを失ってしまうのだ。(p216)


自分の中に毒を持て―あなたは
岡本 太郎
青春出版社
売り上げランキング: 1,749

(評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です。)81点


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