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【書評】「人生を変える習慣のつくり方」 グレッチェン・ルービン

2026/06/01公開 更新
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「人生を変える習慣のつくり方」 グレッチェン・ルービン


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー


人はそれぞれ違う

「悪い習慣を断ち、良い習慣を手にしたい」誰もがそう思いながら、なかなか習慣化できないのはなぜでしょうか。


著者はその理由を、「人はそれぞれ違うから、同じ習慣を身につけても、効果がある人とそうでない人が出てくる」と解説しています。習慣化する能力も、習慣化による効果も、習慣化のコツも人によって異なるのです。


著者はまず、人を4つの傾向に分類しています。


外からの期待にも自分への期待にも応えようとする「アップホルダー(Upholder:約束を守る人)」、あらゆる期待を疑問視する「クエスチョナー(Questioner:疑問を持つ人)」、外からの期待には応えるが自分への期待には応えにくい「オオブライジャー(Obliger:義務を果たす人)」、そしてどちらの期待にも反発する「レブル:抵抗する人」です。


興味深いのは、アップホルダー(約束を守る人)はごく少数しかいないという事実です。著者自身もアップホルダーでありながら、自分が少数派だと知ってショックを受けたといいます。


多くの人がクエスチョナー(疑問を持つ人)かオブライジャー(義務を果たす人)に分類されるからこそ、習慣化の方法も人それぞれ違ってくるのです。


アップホルダー傾向のわたしの場合は、やみくもに期待に応えようとする自分を抑え、「そもそも、自分はなぜこの期待に応えようとするのか?」と考えるようになった(p43)

義務を果たす人なら責任を与える

オブライジャー(義務を果たす人)の特徴は、外からの期待には応えられても、自分で課す期待にはうまく応えられない点です。そのため、習慣化のカギは「外からの責任」を活用することにあります。


公に宣言して責任意識を活用したり、コーチやトレーナーなど責任を与えてくれる人を巻き込む。こうした仕組みを使うことで、自分一人では続けられなかった習慣が定着しやすくなります。


また、習慣を「測定する」ことも効果的です。夫婦で6年間に300万円近くをお酒に使っていたと知ってやめた女性の例が紹介されており、数字で見える化するだけで効果があるのです。


健康的な食生活を送りたいと思っているなら、食事日記をつけるのが非常に効果的だ(p75)

意思が弱くても習慣化するコツ

習慣化でもっともつらいのは最初の一歩です。だからこそ著者は、最初の一歩をできるだけ小さく無理のないものにすることを勧めています。


また、習慣を続けるための工夫として「組み合わせ作戦」が紹介されています。 毎朝ウォーキングをするために大好きな1キロ先のベーグルショップに朝食を買いに行く、TEDトークを観ながらヒゲを剃るといった具合に、楽しみの習慣とやりたい習慣を組み合わせるのです。


さらに、「環境を変える」発想も重要です。カードを持ち歩かない、ワンクリックで買い物できないようにするなど、自分を変えるのではなく環境を変えることで、悪い習慣を断ちやすくなります。


良い習慣が定着すると、その習慣を守り続けること自体がご褒美になり、成長の感覚も味わえるのです。


最初の一歩は、できるだけ小さく無理のないものにすると、習慣として長続きすることが多い(p150)

約束を守る人である著者の習慣

著者自身はアップホルダー(約束を守る人)として、具体的な習慣をいくつも紹介しています。


自分に最適な7時間睡眠を確保するために、10時30分までにベッドに入る、脱いだ服をその日のうちに片づけるといった実践例は、どれも自分で決めて実行できる人には参考になるでしょう。


私が印象的だったのは、祝日に習慣を当てはめてみようというアイデアです。著者は、労働者の日は家族全員でインフルエンザの予防接種を受ける、セント・パトリック・デーはパートナーと一緒に家計を見直すことにしているといいます。


習慣化のアイデアをまとめた一冊で参考になりました。あまり整理されていない点をマイナスして、★4つとしました。ルービンさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・習慣になると、決断をしないですむし、自制心も使わない(p15)


・誰もが「悪い習慣」を断ち、「良い習慣」を手にしたい(p19)


・人はそれぞれ違うから、同じ習慣を身につけても、効果がある人とそうでない人が出てくる(p27)


▼引用は、この本からです
「人生を変える習慣のつくり方」 グレッチェン・ルービン
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グレッチェン・ルービン (著)、文響社


【私の評価】★★★★☆(81点)


目次


はじめに 「習慣を変えれば人生が変わる」と断言する理由
Part1 知る
Part2 身につける
Part3 変わる
Part4 断つ
Part5 発見する
最後に ~手に入れる


著者経歴


グレッチェン・ルービン(Gretchen Rubin)・・・作家。アメリカ初の女性連邦最高裁判事サンドラ・デイ・オコーナーの書記官を務めていたときに、作家に転身した。作家となってからは、習慣、幸せ、人間の本質を追求。著作は『The Happiness Project』(『人生は「幸せ計画」でうまくいく!』)はアメリカでミリオンセラー。習慣や幸せについて探求した彼女のポッドキャスト番組は、iTunesの「2015年ベスト番組」に選出された。ニューヨーク・シティで夫とふたりの娘と暮らす。


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