「「共感」×「深掘り」が最強のビジネススキルである 3000億円の新規事業を生み出すビジネスプロデュース思考術」三宅 孝之
2023/08/07公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
ビジネスプロデューサーは自ら動く
(株)ドリームインキュベータとは、大企業が数百億、数千億規模の新規事業を立ち上げのお手伝いをするという仕事(ビジネスプロデューサー)をしています。ビジネスプロデューサーの仕事は、 コンサルタントと似ていますが、単に施策や方針を提案するだけでなく自ら動いて、複数の企業を連携させるのも仕事だという。
そのためビジネスプロデューサーには物事を深く分析する深掘りタイプと、関係を作り出し情報を引き出す共感タイプが必要となるというのです。そして仕事においては、人材を深堀りタイプと共感タイプにわけて対応を変えることで、失敗を最低限におさえることができるというのです。
・答えは社会の中にある(p235)
深堀りタイプと共感タイプを組み合わせる
深掘りタイプは、調査や分析を粘り強くやり切る力を持っていますが、対人関係がうまくありません。他人にわかりやすく伝えたり、よい人間関係を作ることが不得意な場合があります。その一方で共感タイプは、人の気持ちを察して、仲よくできるのですが、データを分析したり、整理するのが不得意です。
チームの中で深堀りタイプと共感タイプを組み合わせ、それぞれにタイプを意識したアドバイスを行うことで、よりよい成果が生まれるという。例えば、「いや」「でも」「しかし」などで話をはじめて、誤解されやすい深掘りタイプには、「ああ、なるほど」とか「確かにそういう考えもあります」などで話をはじめるようにアドバイスすればいいのです。
・「1週間後」など、必ず締め切りを設定する(p192)
「共感力」と「深掘り力」を意識する
新規事業のお手伝いという仕事に大企業のニーズがあるのだと思いました。日本には技術があるので、新しいものや仕組みに取り組むサポートが求められているのでしょう。
ビジネスパーソンとして「共感力」と「深掘り力」を意識して仕事をすると、よりよい仕事ができるイメージが持てました。ビジネスプロデューサーに限らず一般的な仕事のコツとして深堀りタイプと共感タイプを意識したいものです。三宅さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・上司は部下とはまったく違う観点で動け・・現場を見に行く・・部下が会っていない人に会いに行く(p175)
・マップはできるだけ全体像が大きくなるように描いてください(p79)
・その場で次のアポイントを決めてしまう(p114)
【私の評価】★★★★☆(84点)
目次
第1章 今、日本で求められているのは3000億円規模の事業を生み出す人材
第2章 1枚1000万円の「マップ」を作る
第3章 「共感力」と「深掘り力」の高次元でのハーモニーを目指す
第4章 部下の「共感力」と「深掘り力」を高める
第5章 「共感力」と「深掘り力」はここで発揮される
著者経歴
三宅孝之(みやけ たかゆき)・・・株式会社ドリームインキュベータ代表取締役社長。京都大学工学部卒業、京都大学大学院工学研究科応用システム科学専攻修了(工学修士)。経済産業省、A.T.カーニーを経てドリームインキュベータ(DI)に参加。新規事業立案・実行支援、マーケティング戦略、マネジメント体制構築など成長を主とするテーマに関わっている。
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