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「仕掛ける力: 売れる広報の鉄則」三井 智子

本のソムリエ 2021/10/15メルマガ登録
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「仕掛ける力: 売れる広報の鉄則」三井 智子


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

 今はなきプランタン銀座の広報として、自ら企画をメディアに売り込んでいたという三井(みい)さんの一冊。驚いたのは、ティラミスもナタデココもベルギーワッフルもプランタン銀座のデパ地下が火付け役だったということだ。


 当時は、プランタン銀座のデパ地下のデザート部門と広報が、マスコミが連動してブームを仕掛けていたという。そして、もっとも効果があったのは「福袋」で、「福袋」を作っている裏側をテレビに取材させることで、プランタン銀座の前に6000人の行列ができたのである。


・銀座「デパ地下」の火付け役・・・
 1991年 ティラミス・・・
 1993年 ナタデココ・・・
 1995年 カヌレ・・・
 1996年 ベルギーワッフル・・・(p26)


 興味深いのは、メディアに取り上げてもらうコツは、自分の会社の情報だけでなく、他社を含めて3つ以上の理由をプレスリリースに含めるとよいのだということ。例えば、ムーミン展を広報するなら、埼玉に「ムーミンバレーパーク」がオープンすること、ちびのミイが人気であること、という2つの情報をプラスして、3つの情報としてプレスする。


 こうしたネタが3つがあると、マスコミはそれが流行しているというストーリーを作りやすく、ニュースに採用されやすい。よく角度をつけたり、結論ありきの取材をするマスコミが多いのだが、こうしたブームを作り上げるのが、職場での日常だからなのだろう。


・「なぜ今ムーミンなの?ミイなの?」・・・メディアの方からよく問われる言葉です(p42)


 流行を作り出す裏の社会を見てしまったような気分になってしまった。こうして仕掛けられたブームに乗っていた自分が恥ずかしいしけれど、楽しければ、ブームに乗るのも悪くないのかもしれない、とも思う。


 私はメルマガで良い本を紹介しようと思っているが、商売をしているかぎり、売れないものも売らなくてはならないのが広報なのだろう。逆に良いものであっても、多くの人に知ってもらわないと売れないわけで、広報とは、良いものであることを前提に知ってもらう努力をするのが仕事なのだ。


 著者の経験を読んで、アイデア発想がすごい!と感動し、お金を使うのは女性だから、女性こそ広報やマーケッティングに強いのではないかと感じた。三井さん、良い本をありがとうございました。



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この本で私が共感した名言

・「ネタになる情報がなければ興味を持たれない」「ネタになる情報がないなら発掘する!」が仕掛ける広報の基本(p8)


・記者さんやディレクターさんは、いつも「締め切り」に追われています・・・早く返事をすることがポイントです(p92)


・「テレビディレクター思考」・・・新聞やWEBメディアの方にも喜ばれるシーンを提供できる(p147)


・原稿を見せてくれる場合もありますが、それはまれなケース・・・カットしてもらいたい映像は最初から撮影されないように事前に手配しておくのがベストな広報対応です(p186)


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▼引用は、この本からです
「仕掛ける力: 売れる広報の鉄則」三井 智子

三井 智子、合同出版


【私の評価】★★★★☆(84点)



目次

プロローグ マニュアルのない生きた広報
第1章 ニュースを生む仕掛けづくりは、現場第一主義から始まる
第2章 仕掛ける広報のための人脈・仲間づくり
第3章 ストーリー性のある企画広報戦略で仕掛けをつくる
第4章 メディアの特性に合わせて情報発信を仕掛ける
エピローグ プランタン銀座の幕引き、新しい時代の広報


著者紹介

 三井智子(みい ともこ)・・・広報プランナー・プロデューサー・コンサルタント。株式会社Office Me 代表取締役。1988年、百貨店・プランタン銀座に入社。個性的なスイーツを集めた「プラ地下」や、コンセプト福袋など多くのブームを生み出す。プランタン銀座の株主変更を機に、2004年、銀座三越へ出向し、広報として福袋やふんどし、焼きいもなど、ヒットの一翼を担う。2006年、広告代理店読売エージェンシーに出向。2014年、株式会社Office Meを設立。主要メディアへの露出機会拡大と話題づくりまでトータルプロデュースを行う。


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