【書評】「「崖っぷち会社」が生まれ変わった3つの方法」中山 裕一郎
2007/12/15公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(87点)
要約と感想レビュー
ノウハウを発信する
中小企業が生き残るにはどうすれば良いのでしょうか。道は無限にあるのでしょうが、実際に経営に携わる人にとっては切実な問題です。この本では、会社PRの手法として、3つの方法を紹介しています。
1 ノウハウを発信すること。
2 業界のコミュニティを作ること。
3 ブランドをつくること。
まず、【今日の名言】のように、自社のノウハウを公開することで、自社をPRします。ノウハウを公開することで、自社の技術力を認知してもらうのです。
あなたのノウハウをオープンにすると、会社の売り上げがケタ違いに伸びます。(p9)
業界のコミュニティを作る
このノウハウ公開を高度化したものが、業界のコミュニティ作りとなります。より狭い業界のコミュニティを作り、その中でノウハウを共有することにより、強い結束力のある仲間をつくるのです。
著者の場合は、ノウハウを公開することで業界誌に連載ができ、それから他業種の企業とコラボレーションでき、ライバル会社が尊敬してくれてお客さんになったというのです。
小さな会社がつくるコミュニティは、会員を集める必要はありません。そして会合や飲み会をする必要はありません。(p129)
ブランド商品を作る
そして最後が、ブランド作りです。自社商品をつくることで、大企業の下請けからの脱却を目指します。ブランド作りには苦労がつきものですが、逆に社員の士気は高まるようです。
ブランド商品をつくると、社員が驚くほど成長するという。つまり、モノづくりの喜び、仕事をする喜びを感じることが、社員のやる気を高めるというのです。
著者が実践しているだけあって、具体的な方法が書かれてあり好感を持ちました。★4つとします。
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この本で私が共感した名言
・私が製造技術ノウハウをオープンにして実際に得られた効果は七つあります。
・日本経済新聞、業界誌に取材された
・業界誌に連載ができた・・
・他業種のお客さんとコラボレーションできた
・ライバルから尊敬され、ライバル会社がお客さんになった
・クレーム、トラブルが好きになった(p70)
・A4用紙一~二枚分の量が一番読んでもらえます。また、ノウハウ発信の頻度は月一回にしています。(p105)
・文字ではなく、図や絵、写真を使うことで『三秒でわかる見るマニュアル』が出来上がりました。・・・『何をするのかではなく、なぜそれをするのか』を社員に伝えることです。(p90)
【私の評価】★★★★☆(87点)
目次
第1章 社長は、怒りと悩みだらけ
第2章 なぜ「ノウハウ」をオープンにすると売り上げが伸びるのか?
第3章 「ノウハウ」で売り上げを1億2000万円増やすコツ
第4章 売り上げが劇的に伸びる「コミュニティ」のつくり方
第5章 すべて公開!売り上げ急上昇の「コミュニティ」の中身
第6章 「ブランド商品」で下請け体質から抜け出せ!
著者経歴
中山 裕一郎(なかやま ゆういちろう)・・・中山商事(株)代表取締役社長。紙製品加工技術研究会代表。大学卒業後、大手商社に入社。その後、ITベンチャー企業を経て、紙加工メーカーの三代目社長となる。
企業PR関連書籍
「PRのススメ―小さな会社こそ、社長が広報をしよう」阿部 重郎
「人気情報番組の放送作家がこっそり教えるタダでテレビに取り上げられる方法」石田 章洋
「小さな会社の頭のいい社長がやっている「仕掛け営業術」」松尾 昭仁
「仕掛ける力: 売れる広報の鉄則」三井 智子
「「崖っぷち会社」が生まれ変わった3つの方法」中山 裕一郎
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