「短い言葉を武器にする」弓削徹
2019/12/18|

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【私の評価】★★★★☆(88点)
■「ノートパソコン」の名付け親である
コピーライター(著者)が気を付けているのは
最終的なゴールです。
良いコミュニケーションとは
うまく話すのがゴールなのではなく,
話す目的を達成したかどうかが
大事なのです。
例えばセミナーであれば,
アイスブレイクで笑わかせて
ノウハウを伝えることは
もちろん大切です。
しかしもっと大切なのは,
受講者にゴールをイメージさせて
ゴールに誘導することなのです。
・セミナー受講生さんに対して・・・冒頭近くのスライドで失敗例を見せ、「今日のセミナーが終わる頃には、これがなぜ失敗したか、その原因も修正の方法もわかるようになっているはずです」と話す・・(p124)
■同じようにキャッチコピーのキモは,
お客様が自ら買いたくなるような
ウリを見つけること。
展示会に出展するなら,大切なキモは
名刺を数多く集めることではなく
商品に興味を持っている人,つまり
「そんなことできるの!」と思った
人の名刺を集めること。
下請工場の販路を開拓するなら,
大切なキモは安くして仕事を取るのではなく,
高くても買ってくれる人を探すことなのです。
・私のキャッチコピー・セミナーのキモは、「言葉遊びより、ウリを見つける」(p16)
■「短い言葉」をテーマに
本質に迫るコピーライター(著者)に
驚きました。
テーマが幅広すぎて
お腹いっぱいになるかもしれませんが,
目的思考だけは押さえてもらいたいという
著者の気持ちが伝わってきました。
弓削さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・まず、話す目的、ゴールを考えます・・たとえば相手のニーズは何かを考える・・「相手が聞きたい(知りたい)ことは何か」「相手はどうしたいのか」「どうしたら喜ぶのか」(p42)
・お客様は・・結局、「それで私はどう便利になるの?・・・
×植物性オイルとショウガ成分を配合したドレッシング
○ダイエット中にぴったりの健康ドレッシング(p60)
・1つの商品広告のためにコピーライターは何百本というキャッチコピー案を書く・・・量が質を生む世界。白い紙を前に、あれこれアプローチ法を変えて書いていくものです(p62)
・下請け工場の販路開拓・・・「単価を下げて仕事をとるのではなく、顧客企業がコストダウンできる技術を高く売ってください」と指導する(p194)
・落語にはよく幇間(たいこもち)が出てきます・・幇間は、旦那の意見を「左様でゲスな」とだいたいは鵜呑みにするのですが、何度かに1度はわざと異を唱えるのだそうです・・ただのイエスマンでは得られない緊張感と満足感が生まれる、というテクニック(p115)
・日頃から意見を持ち、アウトプットする習慣をつける・・・私はブログで日頃から発信していますし、メルマガも書いています(p53)
弓削徹、フォレスト出版
■目次
第1章 3秒のフレーズが人生を変える
第2章 初対面で強い印象を残すコアフレーズ
第3章 会話の空気を一瞬で変えるエッジフレーズ
第4章 会議の方向を操るトリガーフレーズ
第5章 プレゼンやセールスで刺さるキラーフレーズ
第6章 スピーカーとして大勢に影響を与えるワンフレーズ
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