「国連が世界に広めた「慰安婦=性奴隷」の嘘―ジュネーブ国連派遣団報告」藤岡 信勝
2018/06/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
要約と感想レビュー
■「慰安婦問題」については、
日本国内では1980年代から朝日新聞が
キャンペーンを行っていました。
1993年には、宮沢政権の
河野洋平内閣官房長官が
いわゆる河野談話を発表。
海外においても
1996年の国連人権委員会での
従軍慰安婦についていわゆる
クマラスワミ報告がなされています。
さらに2007年には米下院で
慰安婦に関する対日非難決議が
行われました。
・米下院決議の主要な論拠の一つに、1992年1月11日の朝日新聞の記事を挙げている点も極めて注目される。同記事は一面トップで、「軍関与示す資料」と大々的に報道されたが、そこで取り上げられた資料は、内地で民間業者が慰安婦募集を行うときに、誘拐まがいのことをしないように統制を強めよという内容であり、朝鮮人慰安婦の強制連行を立証する資料ではなかった。しかし、朝日新聞は同じ記事の中の用語解説で、「太平洋戦争に入ると、主として朝鮮人女性を挺身隊の名で強制連行した。その人数は8万とも20万ともいわれる」と書いた(p116)
■「性奴隷」という用語を
国連に持ち込んだのは戸塚悦朗という
日本人の人権派弁護士です。
「性奴隷」という用語を使ったら、
国連人権委員会の委員が
食いついたという。
さらに、「日本軍「慰安婦」問題解決の
ためのアジア連帯会議」という
別動隊が元慰安婦を集めて
国連に送り込んでいます。
・1992年は、慰安婦問題について、様々な「仕込み」が行われた年であった。八月にはソウルで、アジア女性連帯会議が開催された。アジア六カ国から約千人が集まり・・慰安婦問題が主要な議題であった・・証言する元慰安婦にセリフをつけ、発言する訓練をおこなっていたのである。もちろん、それを取り仕切っていたのは、日本の女性だった。(産経新聞2014年5月24日付け)このように、元慰安婦は生き証人として、運動のために育てられていたのである(p26)
■現在でも、
朝鮮、中国の反日団体の支援を受けて
慰安婦像を設置する工作活動が続いています。
日本人が朝鮮人を性奴隷に
していたということを
歴史的事実とするための
反日キャンペーンです。
残念なことは、日本人が中心となって
長年にわたってこのキャンペーンを
推進してきたということです。
その資金はどこから来ているのか、
組織の全容はどうなっているのか、
確認する必要があるのでしょう。
藤岡さん
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・すごいだろ?私は34年間国連に通い続け、20以上の日本が犯した人権侵害の問題を議案として提出しここで発言してきたがどれ一つ取り上げられなかった。しかし、1992年に私が慰安婦を性奴隷と言い換えたことで、国連の委員たちが私の言うことに注目するようになったんだ。だからすごいんだよ(戸塚悦朗)(p18)
・クマラスワミ報告の注記を見ると、通し番号の1から9まで、すべてオーストラリア人のジャーナリスト、ジョージ・ヒックスが1995年に刊行した『The Confort Women』で占められている。そして次の注10、注11には、何と吉田清治の『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』があげられている・・ヒックスの本は何に基づいているかというと、金一勉の1976年の著書『天皇の軍隊と朝鮮人慰安婦』(三一書房)という本である・・金によれば、「朝鮮総督府は、戦争という狂気に乗じて、植民地の未婚女子すべてを日本軍用の『女郎』に投げ込んで朝鮮民族の衰亡を謀った」(278ページ)・・などと、デタラメ極まりないことを書いている(p48)
・アメリカでも、各地の公立図書館の敷地などに、同様の慰安婦像が設置されるようになりました。推進したのは、在米のコリアンたちで、背後で支援したのが「抗日戦争史実擁護連合会」と称する在米のチャイニーズたちの反日組織でした(p186)
・表面上は「すべての女性の権利」などとオブラートにくるみながら、「シドニー韓人会」のサイトにはハングルで過激なメッセージを載せ続けていた。「日本人たちも住んでいるこのストラスフィールドで、決して再び日本人に負けはしない。我々は、反省しない彼らを、軍国主義の復活を夢見る安倍晋三の日本人たちを撃破して、女性の人権を蹂躙する獣じみた歴史を終結させるだろう。20万人の元慰安婦の涙を拭いてあげよう、そして、外国に支配され続けた、惨めで悲しい朝鮮半島の歴史に終止符を打つ」(p161)
・2007年7月30日に米下院で慰安婦に関する対日非難決議がなされたが・・田中ユキの英文著書「Japan's Confort Women(日本の慰安婦)」を主要な論拠としている・・「田中ユキ」という著者は広島市立大学の田中利幸教授が別人の名前を使ったもので、田中教授はオーストラリア国内で記事を書く場合には「赤坂まさみ」の名前も使用している・・田中教授は「日本軍が戦時中示した極端な暴力性、残虐性は日本人固有の国民的性格に由来するものであり、日本の『特有な』文化性と深く関連した問題である・・何が日本人をしてそのような残虐な犯罪を犯さしめるにいたったのかという問題をともすると忘れがちである」と指摘している(p115)
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
目次
序章 「慰安婦=性奴隷」説の捏造と拡散
第1章 そもそも、国連とは何だったのか
第2章 世界に広がった「慰安婦=性奴隷」の嘘
第3章 国民運動調査団、国連に乗り込む
第4章 初めての委員会発言で国連に風穴を開ける
第5章 日本国外務省に20年遅れの「罪状否認」をさせる
第6章 露わになった「国連の正体」と今後の展望