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「武器としての決断思考」瀧本 哲史

(2016年11月12日)|

武器としての決断思考 (星海社新書)

【私の評価】★★★☆☆(75点)


■マッキンゼーにいた瀧本さんが、
 京都大学の一般教養で教えている
 「意思決定の授業」です。


 意思決定のためには、
 議論を行う必要があります。


 欧米では大統領選挙のように
 それぞれが主張し合う
 ディベートという手法があります。


 日本では課題・論点を示し、
 解決策をいくつか示し、
 それを会議で議論していく
 という形でしょうか。


・問題を分析する手法・・
 正式なディベートでは、
 「リンクマップ」というものを
 作って考えていきます。
 大きな問題から生じる要素を洗い出し、
 それらをつなげていく・・ことで、
 争点をしぼるのです(p87)


■面白いところは、
 論理的に正しそうでも
 間違っていることがあること。


 より深い質問によって
 その主張の本質や欺瞞を
 引き出せる可能性があること。


 論理的に議論しても
 最終決断はトップの主観で
 あることが多いこと。


 そうした実際の決断には、
 論理だけでは割り切れない
 ところがあるのです。


・最後の最後は「主観で決める」・・
 ディベート思考とは、客観を経て、
 主観で決断する方法です(p237)


■大学の皆さんも社会に入って
 この授業で学んだことを
 体験することがあるでしょう。


 頭でわかっていても、
 本当にわかっているわけではないことに
 気づくことになると思います。


 瀧本さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・プロフェッショナルとは、
 1 専門的な知識・経験に加えて、
   横断的な知識・経験を持っている
 2 それらをもとに、相手のニーズに
   合ったものを提供できる(p32)


・賛成側と反対側に分かれて議論を行うために、
 「〇〇すべきか、否か」「〇〇は是か非か」
 という二者択一になるように議論を
 設定しなければなりません(p78)


・相手を説得するときは、
 相手が何を重視しているかを理解して、
 それに合った重要性を提示することが
 必要となってきます(p109)


・「キリスト教では・・」みたいなことを
 一般論として言う人がいたら、
 「あなたの言うキリスト教とは、
 カトリックですか、プロテスタントですか、
 それとも他のものですか?」と聞く。・・
 詭弁にダマされづらくなるし、
 論理的な思考力も増していきます(p178)


・「これを飲むだけで痩せる!」・・
 要は被験者たちは痩せたらギャラをもらえるので、
 ダイエット食品を食べる以外にも
 いろいろと痩せる努力をしているのです(p190)


・面倒ですが、原典にあたることを
 習慣にすると、他の人より
 一段上の意見を言えるようになるでしょう(p198)


武器としての決断思考 (星海社新書)
武器としての決断思考 (星海社新書)
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瀧本 哲史
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(75点)



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■目次

はじめに 「武器としての教養(リベラルアーツ)」を身につけろ
ガイダンス なぜ「学ぶ」必要があるのか?
1時間目 「議論」はなんのためにあるのか?
2時間目 漠然とした問題を「具体的に」考える
3時間目 どんなときも「メリット」と「デメリット」を比較する
4時間目 反論は、「深く考える」ために必要なもの
5時間目 議論における「正しさ」とは何か
6時間目 武器としての「情報収集術」
7時間目 「決断する」ということ


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