「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」水野敬也
2016/08/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(95点)
要約と感想レビュー
主人公の売れないお笑い芸人が、ガネーシャと組んでお笑いグランプリ優勝を狙う物語です。売れないお笑い芸人には、きれいな女性の貧乏神もついていたので、当然売れないわけです。さらに、お笑い芸人が売れると、きれいな貧乏神は死んでしまうのです。何じゃこの矛盾は!
ガネーシャは神様ですから、才能はないが努力家の主人公と組んで、お笑いグランプリで優勝することはできるのでしょうか。そして、優勝=成功ですから、きれいで主人公が心を寄せる貧乏神は主人公と二度と会えなくなってしまうのでしょうか。
・アメリカン・コメディの帝王、レスリー・ニールセンくんな、彼は三十歳でデビューしたんやけどコメディアンとしての才能が開花したんは54歳のときやったんや(p20)
お笑いグランプリ優勝を目指す中で、主人公はガネーシャや貧乏神から成功する人と貧乏になる人の特徴を教えてもらいます。貧乏神が好きな人は、貧乏な人です。貧乏な考え方の人と一緒にいると、貧乏神は安心できるのです。
例えば貧乏な人の典型的な考え方とは、自分がした作業に対してお金をもらうことです。自分の時間をお金に変えている。人生をお金に変えているのです。その反対に成功する人は、自分のありたい姿のために行動するのです。困っている人がいれば、助けてあげる。見返りで行動するのではなく、自分の信念によって動くのです。そうした人が、貧乏神は嫌いなのです。
・『お駄賃貧乏』・・そういう形でお金をもらってしまうと、『お金』=『嫌な作業をするともらえるもの』という考えを持つようになります・・『いかに楽して作業を終わらせるか』ということばかり考える人になるでしょう(p99)
面白いのは、最初にガネーシャは主人公を図書館に連れていくことです。地球上の悩みを解決するために、昔から本が作られてきたのであり、図書館の中にその答えがあるのです。ガネーシャは、本読んで解決せえへん問題なんてあれへんでと教えてくれるのです。
笑いながら、あっという間に読んでしまいました。いつもながらダントツです。水野さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・人間にとって一番怖いのは、将来が見えないことじゃなくて、将来が見えてしまうことなんだ(p12)
・自分は他人から『おもろない』て言われたら、まず自分を変えることを考えなあかんのや・・お客さんちゅうのはほんまによう分かってんねん(p78)
・最終的に成功する人間ちゅうのはな『自分には才能がない』ちゅう『不安』を持ってる人間なんや(p79)
・失敗したことや、恥ずかしいこと、みじめな状況ちゅうのはできるだけ人に話して笑いにしてったらええねん。そしたら人目を恐れずに色んなことに挑戦できるし、自由に生きることができるんやで(p171)
・自分の欲求を口に出すと、他人の欲求とぶつかります。いい人ではいられなくなります。でもそうやって欲求をぶつけながら、それでもお互いが喜べる道を見つけていくことそれが、成功するための秘訣なのです(p223)
・人が何かに憧れる理由はな、そのことを『知らへん』からやねん」・・・でもな、だからこそ人は『憧れ』を目指すべきやねんで(p236)
▼引用は下記の書籍からです。
飛鳥新社 (2012-12-12)
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【私の評価】★★★★★(95点)
著者経歴
水野敬也(みずの けいや)・・・1976年生まれ。慶應義塾大学時代に、1分100円で人をホメちぎる「ホメ殺し屋」を始める。処女作『ウケる技術』が30万部超えのベストセラー。「夢をかなえるゾウ」は三作目の著書。
読んでいただきありがとうございました!
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