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「すりへらない心をつくるシンプルな習慣」心屋仁之助

2016/06/24公開 更新
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すりへらない心をつくるシンプルな習慣 (朝日新書)


【私の評価】★★★★☆(88点)


要約と感想レビュー

性格は体験によるプログラム

人は最高の知能を持っています。その知能は経験を基に、自分の幸せのために学習していきます。そうした学習の結果が、今のあなたを形作っているのです。つまり、あなたの今の性格は、過去の経験に基づき最適化されているということです。


ところが、社会に出ると学校と環境が変わります。勉強ではなく、仕事の世界です。今のあなたの思い込みや性格は、このままでよいのでしょうか。


例えば、何か腹が立つことがあったときに、「ものわかりがいい」人を演じていたとしましょう。これまでは、それでよかったのです。しかし、今の環境では、「もしかしたら、何かから逃げてるだけじゃないのかな」と考えてみるのです。


あなたの「性格」は、過去にあなたが体験した、つらいこと、苦しいこと、イヤなこと、痛いことそれらを、あなたにもう一度体験させないように守ってくれた「プログラム」なんです(p107)

今の性格が自分のためになっているのか

今の性格が本当に自分のためになっているのか、時々確認が必要なのです。なぜならば、子どもの頃に作られたプログラムが、生きているかもしれないからです。自分の意見を先生に行ったら、「お前は黙っていろ!」と言われた人は、黙る人になってしまう。そうしたプログラムは、もう大人のあなたには、もう必要ないのではないでしょうか。


例えば、会社では立場をわきまえつつ、自分の意見を言う必要があります。言われたことだけやっていればいい、という会社もありますが、意見を言わなければ会議に参加した意味がないと判断される会社もあるのです。


もし、言いたいことが言えないならば、「読まなくていい空気」を読んでいる可能性があるのではないでしょうか。自分を粗末に扱うと、まわりも自分を粗末に扱うことになるのです。


ちゃんと言う勇気」、それだけが、人生を変えていくのです(p184)

自分らしさを出したとき、人は初めて認めてくれる

著者も、はじめは自分らしさを出せませんでした。しかし、だんだんと自分を出せるようになってきたのです。そして気づいたのは、自分らしさを出したとき、人は初めて認めてくれるということです。自分を出すから、人は自由に魅力的になれるのです。


性格は一瞬でも変わりますが、時間がかかるときもあるでしょう。そこには一つの勇気が必要なのです。自分を出すという勇気を通じて、人は初めて自分が受け入れられていたことに気づけるのででしょう。


自分の心を振り返るきかけになる本ということで、おすすめします。心屋さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・「自分が嫌い」「自分がダメ」と思っている人、ためしに「自分は、悪くない」と、口に出して言ってみてください(p120)


・「すねてしまった自分」を認める。そして、素直に「本当はどうしてほしかったのか」を伝える(p39)


・腹を割って本音を言い、自分の意見や、やりたいことをやろうとしているとき・・つまり「自分らしく」生きる決意をしたとき・・そんなときに、悪いことが起こるはずはないですよね(p46)


・あることをきかっけに、その「縛り」がはずれ、出せるようになったのです。その「あること」とは「人前で恥ずかしいことをする」という経験でした(p48)


・「汚い言葉をちゃんと使ってください」・・悪い言葉や感情であっても、「ことば」「感情」は、その人だけに湧き上がるものです。つまり「その人だけのエネルギー」です(p52)


すりへらない心をつくるシンプルな習慣 (朝日新書)
すりへらない心をつくるシンプルな習慣 (朝日新書)
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心屋仁之助
朝日新聞出版 (2012-07-13)
売り上げランキング: 32,446


【私の評価】★★★★☆(88点)


目次

1章 なぜ、心がすりへってしまうのか?
2章 職場の人間関係に少し疲れたときは
3章 嫌いな人、苦手な人がいる場合
4章 自分の性格がほとほとイヤになったとき
5章 何もかもうまくいかない状態の処方箋
6章 たった一言でも、すりへった心は満たされる
7章 心をすりへらさないで生きるために大切なこと



著者経歴

心屋仁之助(こころや じんのすけ)・・・兵庫県生まれ。性格リフォーム心理カウンセラー。大学卒業後、大手物流企業に就職、現場営業を経て、営業企画部門の管理職となる。19年間勤めた後、自身の問題解決を通じて心理療法と出合い、心理カウンセラーとして起業。京都を中心に心理療法・NLPを取り入れたセラピーを行う。自ら性格を改善した体験から「性格改善」を専門とする。


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