離婚を乗り越えて「ほんとうは、なくてもいいもの」斎名智子
2022/05/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
内側から湧き上がってくるものを大切にする
ヨガ、誘導瞑想、カウンセラー、ヒーラーとして活動している著者が教える一度きりの人生で、自分らしく生きていくコツです。前半がなくてもいいもの、後半がこれだけはだいじにしたいもの、という構成になっています。
なくてもいいものは、自分にないものを気にすること。嫉妬する自分を否定すること。弱い自分を隠そうとすること。つまり、素の自分、「自分の弱み」をさらけ出せない状況を手放すと、楽になるということなのでしょう。
もちろんそれができれば苦労しないのですが、素の自分と理性の自分に差があると、こころの中で葛藤してしまうのが普通の人間です。この本では、人を好きになることは素晴らしい、結婚しているからといって自分を制約していると苦しくなると、一歩、自分の心を踏み出して表現しています。
内側から湧き上がってくるもの。それが「好き」という気持ちです(p97)
こころの鎧を脱ぎ捨てる
後半の著者が大事にしたいものは、前半のなくてもいいものの反対で、とことん悲しみ、自愛を忘れず、感じたことを大切にし、行動することです。著者は誘導瞑想をやっているので、未来の自分に会いに行ったり、未来の自分を体験することもしているようです。
自分の感じていることを大切にし、自分のこころの鎧を脱ぎ捨てるというのは、書くのは簡単でも実践するのは難しい。だからこそ、この本に書いているのでしょう。自分を大切にし、自分の意見を伝え、時には逃げることも大事と書いていますので、著者もいろいろあったということなのでしょう。
「3年後の自分」「〇〇年後(好きな未来)の自分」というように未来の自分のタイムラインを作って・・・瞑想の中で歩いていく(p175)
心屋さんとの離婚
読み終わって、著者のプロフィールを読んで、はじめて著者が心理カウンセラーである心屋仁之助さんの元パートナーであると知りました。言いたいことがよくわからない本だなぁと読み進めていましたが、ちょうど心屋さんと離婚して次のステージに進んでいる著者の気持ちを書いたのが、この本なのです。
人生、山あり谷ありでそのために心理学やヒーリングがあるので、そうした技術で著者も自分の人生を力強く歩いていくのでしょう。良い姿勢で歩くこと。そして、何があっても「ありがとうございます」とすべてに感謝することなど、自分のために書いているのだと思いまいました。斎名さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・不安の中で安心してくつろぎなさい(p42)
・ほんとうの優しさとは、世話をやくことでなく寄り添うこと(p72)
・「やりたい!」と思ったら、軽い気持ちでふわっとすぐにやってみましょう(p129)
【私の評価】★★★☆☆(72点)
目次
CHAPTER1 ほんとうは、なくてもいいもの
CHAPTER2 これだけは、だいじにしたいもの
著者経歴
斎名智子(さいな ともこ)・・・ヨガ・誘導瞑想の専門家、カウンセラー、ヒーラー。株式会社Shankara代表取締役、株式会社グロウスサポート代表取締役。浜松市生まれ。同志社女子大学卒業。新卒でヤマハ発動機株式会社に入社。13年勤続し心屋仁之助氏との結婚をきっかけに、京都へ移住。2011年より独自に開発した身体が硬い人向け(初心者向け)のヨガと瞑想クラス「カタヨガ」を主宰。2021年、心屋仁之助氏の「心屋」の卒業にともない卒婚となり、心屋を引き継ぎ母体会社の株式会社グロウスサポート代表取締役に就任。2022年、「みなかみな世界へ」を経営理念に株式会社Shankaraを設立。活動名も心機一転、心屋智子から斎名智子に。心理カウンセリング、リーディング、コーチング、誘導瞑想による個人セッション「ピュリファイライブセッション」を開発。また、オンラインサロン「斎名智子のみなかみへ?魂の家族が集う場所?」を主宰している。
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