【書評】「運命を変える言葉」五日市 剛,今野 華都子
2013/12/27公開 更新

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【私の評価】★★★☆☆(75点)
要約と感想レビュー
我慢強く人を育てる
仙台でエステティックサロンを経営されている今野 華都子さんのお話です。小さいお店から仕事を大きくされたようで、我慢強く人を育てているのが印象的。単なる技術だけではなく、お客さまにリラックスしていただく接客の心を教えているのです。
接客の基本は、人間はいつ死ぬか分からない、だから生きている間に自分を精一杯生かして、縁のあった人に返すということなのです。経済社会に生まれたので、そうした接客を行うことで、お金をいただき、自分を確立していくことを考えているというのです。
・損得という判断基準ではなく、これをやったら両親やお客様、先生はよろこんでくれるだろうかという良心を基準にしてちょうだい。相手に喜んでもらおうと思ってやったことなら、たとえ何が起きても私はあなたをかばいます(p57)
個性や特徴を磨いてあげる
人を見て、厳しく教える人には厳しく、優しく導いてあげる人には優しく、時間をかけて教育していることがわかります。これは言うことは簡単ですが、実際に仕事をしながらしていくのは大変なことだと思います。なぜなら、手間のかかる人はクビにして、優秀な人を雇ったほうが簡単だからです。
例えば、優しいとか負けん気が強いとか、そういうところを能力として評価してあげたり、平均的な人には平均とは実は素晴らしいことなんだとよいところを探しています。そのようにして特徴を磨いてあげて、世の中に還元することでお客様が喜んでくれる。これが究極の幸せではないかと今野さんは定義しているのです。
・あの子はこれまでいたサロンで散々怒られていたために、いつもビクビクしている。だから何があっても絶対に怒らないでね。(p63)
一緒に働くことになったのも何かの縁
一緒に働くことになったのも何かの縁。粘り強く、人の良いところを引き出して、悪いところを目立たなくするという脅威の今野さんのねばりを感じました。今野さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・運命を変えるには大きな努力なんて必要ないんです。必要なのは、日常の小さな習慣を積み重ねていくことだけなんですね(p110)
・私は両親からも祖父からも絶対的な愛を受けて育ったんですけれども、いま思うと、そのことが「自分が得たものは誰かに返さないといけない」という気持ちにつながったのだと思います(p34)
【私の評価】★★★☆☆(75点)
目次
第1章 「いただきもの」を返す生き方
第2章 「見えないもの」に価値がある
第3章 運命を変える小さな習慣
著者経歴
五日市 剛(いつかいち つよし)・・・1964年生まれ。大学卒業後、MITへ留学。大手企業で研究開発に従事。26歳の時のイスラエル旅行でおばあさんとの出会いで人生が好転。本人はツキを呼ぶ魔法の言葉を知ったことが原因と語っている。
今野華都子(こんの かつこ) 昭和28(1953)年 宮城県生まれ。平成10年仙台市青葉区にエステティックサロン「サロン・ド・ノア」を開業。平成15年事業拡張のため移転。「エステルーム・パセオ」に変更。翌年第1回LPGインターナショナルコンテスト(フェイシャル部門)で日本最優秀賞、フランスの審査で最優秀グランプリを受賞。日本エステティック業協会認定講師。日本エステティック業協会インターナショナルエステティシャン。エステティックサロンオーナーへのセミナーも開催している
サロン関係書籍
「サロン開業・経営の教科書」伊澤 宜久
「一瞬で人が育つ人気サロンで使っている魔法のことば」小野浩二
「運命を変える言葉」今野 華都子
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