「工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行」今野 浩

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工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■電力中央研究所からスタンフォード大学留学。
 筑波大学助教授から東京工業大学教授という著者が明かす、
 アメリカの大学事情です。


 アメリカは、ぬるま湯日本と違って、
 アップ・オア・アウト。


 業績を残した人は、一流大学の
 教授として受け入れられ、
 業績を残さない人はクビになるのです。


アメリカのB級大学はB級の人達の集まりだから、
 そこで暮らして得るものはあまりない・・・
 一方日本の場合、B級大学の教員の中にも
 A級の人が混じっている。(p161)


■この本で最も価値があるのは、
 論文を書くコツでしょう。


 アメリカでは助教授になったら、
 3年間に5~6編の論文を書かないとクビ。


 では、どうするかといえば、
 新しい分野を開拓すること。


 そこには新しい論文の種が
 残っている可能性が高い。


 そして、量を確保するために、
 学生と共著論文を書くのです。


・既に掘りつくされた鉱山で落穂拾いをせずに、
 積極的に新しい分野に参入して創業者利益をむさぼること。
 その際すべてを自分でやろうとせずに、学生や同僚を
 巻き込むこと
。そしてもう1つ大事なことは、新しい
 分野に参入するときは、出来る限りそれまでに築いた
 人間関係をそこわないようにすることである(p117)


■アメリカの大学は合理的のようです。
 日本のようにあまり会議もないようだし。


 大学には、企業とはまた違った世界が
 あるのだと感じました。


 今野さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・1967年に設立されたスタンフォード大学のOR学科は・・・
 ノーベル賞級の研究者を招いて・・・・
 世界的な研究者に雑務をやらせるのはばかげている
 仄聞(そくぶん)したところでは、10人の教授が集まって
 "会議"を行うのは、週1回ランチ・タイムだけだという(p81)


・アメリカで違うのは秘書だよね。IE学科の秘書は
 5人だけど、1人は学科主任専属で、それを除くと
 1人で4人分の教員の秘書業務をこなしている・・(p131)


・ハーバード大学は、2兆円・・・イェールは3兆円
 プリンストンは2兆円、そして後発のスタンフォードも
 1兆円を上廻る自己資金を持っていた。(p179)


・フォーマル・パーティーは、概ねウィークエンドの6時頃に始まり、
 9時には終わる。カレン婦人から教わったパーティー心得は、
 定刻前には扉を叩いてはいけないこと、あまり遅くまで
 居残ってはいけないこと、の2つである(p106)


工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行
今野 浩
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【私の評価】★★★☆☆(77点)


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■目次

はしがき
1 ヒラノ青年とアメリカ
2 モントリオールの屈辱
3 ビッグ・バッド・ウォルフ
4 パデュー大学
5 決闘
6 ビジネス・スクールのカルチャー
7 経歴詐称
8 ポポロ先生
9 アメリカ式パーティー
10 アンディの秘密
11 KKK
12 ロナルド・リーガン
13 血まみれのスタンフォード
14 さらばアメリカ
15 アメリカの呪縛
16 レーガンのアメリカ
17 エピローグ
あとがき


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