「人生の大問題を図解する!」永田 豊志
2012/06/13公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
要約と感想レビュー
I'd rather be vaguely right than precisely wrong.「正確に間違うより、大まかに正しくありたい」これは、ケインズの言葉ですが、そのために役立つのが「図解」です。「図解」することで、全体を大まかに把握することができるのです。
この本では、日本の置かれている状況を図解で分析しています。財政赤字、企業の収益減少、少子高齢化、ITの進歩から、国も会社もアテにならないのです。1950年に老人1人に子供4人だったのが、2050年には老人4人に子供1人となってしまうのです。
・企業年金や国の社会保障もアテにならない時代にあっては、「一生現役主義」を基本とすべきだと思います・・自分の力で一生稼いでいくのです(p191)
だから著者は、老後は自分で稼いで生きていくことを薦めています。まず、自分の稼ぐ能力を伸ばす。そして稼いだ資産を減らさないように運用していく。そうすれば、老後の不安が減ることになります。至極まっとうな結論ですね。永田さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・会議をやると、将来、沈没する人がすぐにわかります。それは、「質問しない人」と「『同意見です』と言う人」の2タイプです(p206)
・個別のノウハウよりも組織運営のノウハウ、マネジメントのほうがビジネスのうえでは重要である・・・「しくみ化」する(p148)
・死亡時点の平均資産が3500万円もあります(総務省の「全国消費実態調査報告家計収支編」より)死ぬ時にほとんど一銭も残さないイタリア人と好対照ですね(p176)
・英語を公用語とする国の人口は14億人(約80カ国)で中国語を圧倒します。さらに、英語学習者は20億人程度いわれていると言われています。つまり英語は、地球上の34億人の人と直接コミュニケーションができるツール(p85)
【私の評価】★★★☆☆(74点)
目次
プロローグ 「日本沈没」に負けないチカラ
第1章 「お金」を生み出す源泉はどこに?
第2章 本当に「英語」が必要なんですか?
第3章 「仕事」の死は突然やってくる?
第4章 「家族」はどこへ消えた?
第5章 「思考力」次第でエリートになれる?
著者経歴
永田豊志(ながた とよし)・・・1966年生まれ。知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。リクルートとそのグループ会社で新規事業開発を担当し、多くのコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、コンピュータ系雑誌の編集長や、CGキャラクターの版権管理ビジネス会社社長などを経て、2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、同社取締役COO(最高執行責任者)として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている
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