「プロカウンセラーの聞く技術」東山 紘久
2012/06/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
■この本でいうカウンセラーとは、
心理カウンセラー、心の問題のある人と
対話するカウンセラーです。
したがって、
普通の私たちにはぴったり合いませんが、
聞く技術としては参考とすべきでしょう。
まずは、黙って、相手の話に
相づちを打つことからはじめます。
・相手の話を黙って聞くのではなくて、
必ず相づちを入れながら聞いていると、
話し手は話しやすいものです。(p25)
■人の話を聞いていると、
多くの人は、解決法を探しているのではなく、
「共感」してもらいたい、
「理解」してもらいたい、
ただ、それだけということがわかります。
したがって、
話を聞くということは、
基本的に「共感」を示すだけで十分。
「そうなんだ。たいへんだったね」
これを練習しましょう。
・男性は論理的に説明しようとし、
女性はそのことを感情的に受けつけていません・・・
人間は頭で理解していても、感情が拒否するような
行動はとることができないのです。(p171)
■カウンセラーとは、
人間の「話したい」という欲求を封印した
忍耐心のいる仕事なのかもしれません。
相手に付き合って、
寄り添ってあげる、という感じでしょうか。
これは修行ですね。
東山さん、良い本を
ありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・子どもがテレビゲームに興じているとき、
「勉強しなさい」という前に、そのテレビゲームを
親自身がしてみることが、子どもの理解の始まりです(p90)
・奥さまの腹立ちには共感してあげる必要はありますが、
あなたが腹を立てるいわれはないのです。・・・
相手の話は相手のこと(p131)
・人間は他人のことに口出ししたくなります・・・
しかし、人がなり代わってやれることは
ほとんどありません。(p60)
・「でも」とか「しかし」とか言われると、
聞いてもらっている感じが半減し、
反対されているように感じます(p155)
・女性が話をしているのを見ると・・・
自分に話題が回ってくると、
素早く受けて相手に回すのが
彼女たちの会話のルールなのです。
このルールを女性は思春期に学ぶようです(p152)
・プロのカウンセラーの会話が一般の会話と違う点は、
沈黙と間を多用することです・・・
これは来談者が自分の考えを深め、
自分がわかり、自己に沈潜するために
必要な時間といってよいと思います。(p206)
【私の評価】★★★☆☆(75点)
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お忙しい中毎日質の高いメルマガを発行いただき、
ありがとうございます。
名言クイズは、
毎日の頭の体操に利用させていただいています。
本日のメルマガにあった、
> ■人の話を聞いていると、
> 多くの人は、解決法を探しているのではなく、
> 「共感」してもらいたい、
> 「理解」してもらいたい、
> ただ、それだけということがわかります。
>
についてですが、先日NYに出張で行った時に、
ホテルから職場への移動中、現地の人の車に
乗ったのですが、共通の話題(その人が日本に
来たことがあることや、共通の知人がいる)があり、
移動時間中そのことで盛り上がり、時間を忘れるほど
話し込んだことがありました。
もう一人一緒に行った人は別の人の車に乗ったのですが、
天気の話ぐらいしかなく、気まずかったといってました。
相性の問題もあるのでしょうが、
今日紹介された内容を実感した出来事でした。
この本は星三つですが、
ぜひ手にとって見たいと思いました。
それでは、不安定な気候ですが、お体に気をつけてください。