「「成功」と「失敗」の法則」稲盛和夫
2011/03/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
倒産したJALの復活に努力する稲盛さんの一冊です。稲盛さんの人生観としては、人生とは成功と失敗の繰り返し。成功さえ神の試練であるとし、人生を達観していることがわかります。
稲盛さんくらいになると、成功するのが当たり前。しかし、その当たり前のときに、常に反省し、成長できるのか。そこがまた、人間のレベルの差となるのでしょう。
・成功した結果、地位に驕り、名声に酔い、財に溺れ、努力を怠るようになっていくのか、それとも成功を糧に、さらに気高い目標を掲げ、謙虚に努力を重ねていくのか・・・天は成功という「試練」を人に与えることによって、その人を試しているのです(p12)
利他の大切さを強調していることが、印象的でした。地獄には自分のことしか考えない利己的な人が住んでおり、極楽には思いやりにあふれた利他の心を持っている人が住んでいるという。
どこまでも謙虚であることを求めているようです。稲盛さん、よい本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・優れた能力を持った人たちをしても逡巡してしまうような困難なプロジェクトを、純粋な「思い」を持ち、強く実現を願い続けている人がためらいもなく進める。周囲はいかに難しいかを知っているので、「いまに失敗するだろう」と見ていると、意外なことに難なく成功させてしまう。(p49)
・西郷隆盛は、成功するためにも、さらにはその成功を持続するためにも、常に謙虚でなければならにと説いています(p72)
【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
第1章 人生の目的
第2章 思いの力
第3章 自らを慎む
第4章 道をひらくもの
著者経歴
稲盛 和夫(いなもり かずお)・・・1932年生まれ。鹿児島大学工学部卒業。1959年京都セラミックス(現京セラ)を設立。66年社長。1985年会長。1984年に第二電電(現KDDI)を設立。1987年セルラー電話会社を設立し、会長に就任。京セラ名誉会長。
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