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「優しい社長が会社を潰す」安藤 広大

2022/07/27公開 更新
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「優しい社長が会社を潰す」安藤 広大


【私の評価】★★★☆☆(71点)


要約と感想レビュー

 刺激的なタイトルの本ですが、優しい社長とは毎日、飲み会に社員を引き連れ、恣意的に人事評価を行い、社内のルールが守られなくても放置している社長のことです。「それは優しい社長じゃないでしょう!」と突っ込みたくなりますが、そうした会社も存在するのでしょうから、この本の存在意義があるのでしょう。


 社長が社員一人ひとりと個人的に対応していると、「えこひいき」しているのではないかと部下から見られる可能性もありますし、バイパスされた中間管理職の立場もなくなってしまいます。組織の中で仕事をするのであれば、指揮命令系統をバイパスするのはご法度です。家族経営から組織の経営に移行するために、通らなくてはならないのが、組織のルールの徹底なのでしょう。


・指示は、社長の直属の部下、つまりは各部署の部長や役員などに対してだけ行うべきです(p197)


 面白いのは常識的で誰でも守るべきルールを「姿勢のルール」として、重要視していることです。具体的には、来客に挨拶をする、清潔な服装をする、敬語を正しく使う、使用後の会議室を元に戻す、遅刻しない、注意されたら反省するなどです。


 それは社会常識やマナーレベルの話じゃないのかと突っ込みたくなりますが、仮に守られていないとすれば問題でしょう。「電話にすぐに出る」といった当たり前のことができていなければ、上司が指導するのは当然のことですが、それができていない会社を前提としているようです。


・電話が鳴れば、せめて3コール以内には出たい(p37)


 イメージとしては当たり前のことを当たり前に行える組織を目指すということで、5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)に近い内容と感じました。さらに組織として人事評価や業務を標準化して、異動があっても組織が回るような企業文化を目指すのです。属人的な組織も良い点はありますが、組織が大きくなってくれば、誰でも回せる組織が必要なのでしょう。


 「識学」ははじめて知ったので、もう少し調査してみたいと思います。小説としては深みがなかったので、★3としました。安藤さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・ルールについて違反したのを見つけたとき、組織のトップや管理職が口うるさく注意する・・これを徹底することです(p178)


・社長が・・特定の社員と親しくすると・・・社長が個人的な好き・嫌いという感情で物事を決めているのではないかと周りから思われてしまう(p187)


・結果のみで評価することが大切です(p203)


・管理職の立場にある人は、自分の責任範囲以外の仕事に安易に口を出さないように注意しなくてはなりません(p257)


▼引用は、この本からです
「優しい社長が会社を潰す」安藤 広大
安藤 広大、すばる舎


【私の評価】★★★☆☆(71点)


目次

0 窮地
1 始動
2 奇跡
3 波乱
4 難局
5 変化
6 受容
7 競争
8 刷新
9 結果
10 復活
最終章 社員を愛する



著者紹介

 安藤 広大(あんどう こうだい)・・・株式会社識学 代表取締役社長。1979年、大阪府生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社NTTドコモ、ジェイコムホールディングス株式会社を経て、ジェイコム株式会社(現:ライク株式会社)にて取締役営業副本部長等を歴任。2013年、「識学」という考え方に出会い独立。識学講師として、数々の企業の業績アップに貢献。2015年、識学を1日でも早く社会に広めるために、株式会社識学を設立。2019年、創業からわずか3年11ヶ月でマザーズ上場を果たす。2021年8月現在、2000社超の導入実績がある。


 上野 直彦(うえの なおひこ)・・・AGI Creative Labo 代表、漫画原作者。兵庫県生まれ、スポーツジャーナリスト。主にサッカーやラグビーなどプロスポーツについての長期取材を続けている。


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