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「改善の鬼 山田日登志のムダに喝!」山田 日登志

2011/03/05公開 更新
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改善の鬼 山田日登志のムダに喝!

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■トヨタ生産方式の創始者である大野耐一氏に
 師事した山田さんの一冊です。


 コンサルタントの思いをつめた、
 「改善魂」といった趣の本でした。


・何がムダかを考えつづけると
 神が宿る。
 それを知恵という。(p10)


■こうしたカイゼンは、
 単に本で学んだだけではダメで、
 実際にやってみないと、
 腑に落ちないようです。


 山田さんも、トヨタでの工場改善の
 実際を自分の目で見て驚き、
 この世界で生きる決心を
 したとのこと。


・トヨタの自主研究会・・・
 その工場では一つのラインに20人程度で
 作業をしていたのだが、そこから二人、三人と
 どんどん人を抜いていく。それで結局、
 20人いたときと同じタクトでラインの作業が
 スムーズに流れるようになったのである。(p16)


■やはり、丁稚奉公のように、
 優秀な人、会社で直接学ぶのが
 一番効率的なのかもしれません。


 あとは、自分で実際に 
 改善していくことですね。


 山田さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・私の指導する工場では、
 ラインの出口に「生産管理板」を
 必ず設置するようにしている。・・・
 時間単位で生産量と計画量などを記入する(p31)


・からくりは、簡単に言えば、設備の中で
 付加価値をつけている部分だけを単純化し、
 できるだけ電気・電子に頼らずモーター一つで
 動かせるレベルにした安価でシンプルな機械だ。(p37)


・部下を困らせること、
 克服すべきことを成し遂げさせること。
 そこに自信と勇気と信頼が生まれる。(p102)


・私は企業における人材育成とは、
 「今日一日何で役立とうとしているかを自問でき、
  答えられる人を育てること」(p87)


・私は、それぞれの社員には皆
 「日本一を目指せ」とよく言っている。
 一人一人が個々の仕事で、
 名人やプロといえる能力をつける(p65)


・名人・達人と共に過ごす。
 名人・達人の側に近づけ。・・・
 金を出しても一流から学べ。(p72)


改善の鬼 山田日登志のムダに喝!
山田 日登志
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【私の評価】★★★☆☆(77点)


■著者経歴・・・山田 日登志(やまだ ひとし)

 1939年生まれ。
 中部経済新聞社貴社、岐阜県生産性本部を経て、
 1978年PEC産業教育センターを設立。
 トヨタ生産方式の生みの親である大野耐一氏と
 親交を重ね、現場の生産改善を指導する。


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