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「「場回し」の技術」高橋 学

2009/08/26公開 更新
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「場回し」の技術 (光文社ペーパーバックスBusiness)


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

 社会人に必要な会議を仕切る力、そしてセミナーや飲み会を仕切る力をまとめた一冊です。会議を仕切る立場で、いかに参加者に参加してもらうか、大切なところを教えてくれます。例えば、会議で眠たそうな人や首をかしげている人には「どう思う?」「言っている意味わかる?」と質問します。わからなければ質問させることで、眠気を飛ばしてあげるのです。


 吉山勇樹さんの会議でのノウハウとしては、ノートパソコンとプロジェクターを持ち込み、1人が書記役となって、全員から出る意見を、短く的確な言葉に要約しながら打ち込むという方法を紹介しています。


 また、セミナーや飲み会を企画しようとしている意欲的な人も、非常に良いアドバイスをもらえるはずです。例えば、荻野淳也さんのノウハウとして、最初にセミナーの目的を決めることを紹介しています。何のために開くのか、達成すべきゴールを決めて、目的から出発してゴールに辿り着くことを最初にイメージしてもらうのです。


 また、飲み会については、単に場所と時間をセットして集客するだけでなく、ゲームを準備するなど一手間かけると、とても楽しいものになるはずです。ただ、会を開くのではなく、コンセプトを持って会を開くのも、面白そうですね。


 非常に手頃で実用的な一冊でした。会議、セミナー、飲み会でのちょっとした工夫の差の積み重ねが、大きな差となるのでしょう。いままでに無かったコンセプトの一冊で、新鮮味がありました。内容は、成功している人を取材してノウハウをまとめていますので、その分、実務的な印象です。


 事務局になるであろう20代の方にお勧めできると思います。本の評価としては、★4つとしました。


この本で私が共感した名言

・飲み会・・・全員が自分の若かりしころの写真などを持ち寄り、トランプの札のように切っていくゲーム・・・しばり(=コンセプト)を設定し、それに興味を示す人を集める(p201)


・セミナー講師・・・毎回企業の人事部や経営企画室、経営者とセミナーのテーマや内容を開催前に詰めていくのですが、そのときよくやるのが、事前に参加する社員の方々に『現場ではどういうことに、今、困っていますか』と、聞くことです(吉山勇樹)(p106)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

第1章 「場回し」講座 入門編―「場回し」概論
第2章 「場回し」講座 学習編1―会議
第3章 「場回し」講座 学習編2―セミナー
第4章 「場回し」講座 学習編3―チーム
第5章 「場回し」講座 学習編4―飲み会
第6章 「場回し」講座 実践編―実践編
エピローグ 最終講義―本気で場を回したい人へ


著者経歴

 高橋 学(たかはし まなぶ)・・・ビジネススキル発掘ライター。1969年、東京都生まれ。中央大学商学部経営学科卒。幼少期を社会主義バリバリのロシアで過ごす。1994年からライター稼業をはじめ、15年間にわたり活動。最近力を入れているジャンルは、ビジネス、ファッション、絵画等のカルチャーなど。そのほか、企業PRのための情報ファイル作り、企画書作りもこなす


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この著者の本


コメント(1)

本のソムリエさま

著者の高橋です。
本をご紹介いただき、有難うございます!
実践的な部分をほめていただき、
うれしいです!
皆さんが「場」を回すときに
少しでも力になればと思っております。

なお、「場回し」ブログ

http://www.bamawashi.org/?p=215

で掲載されたことを
報告させていただきました…

今後ともよろしくお願いいたします!

高橋

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