「幹部に年収1000万円を払う会社になろう」北見昌朗
2009/06/16公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
要約と感想レビュー
■中小企業の給与はどうあるべきか。
中小企業の社長さんにとっては、
いつも頭を悩ませている問題だと思います。
著者の考えは、社員がちゃんと結婚できる
給料を払える会社になろうということです。
実際、「この給料では結婚できない」と
いう人がかなりの割合存在しています。
したがって、
20代は定期昇給させてなんとか結婚できるレベル。
30代は実力で差をつけ、
40代は厚遇する人を決めて、不要な人との差を
はっきりさせるのです。
■そして、そのためには、
かならずしも「職能給」といった給与制度は
必要ありません。
中小企業の社長は、社員の働きを見ながら、
その評価で昇給を決めていけば良いのです。
・経営者がしばられる厳しいルール(賃金表)を作らない経営者は社員の働きぶりをみているので、その評価を反映すればいい。昇給は0から青天井でいい(p94)
■こうして見ると、企業の社長とは、
自分のお金で社員を養い、
会社を通じてサービスを提供するという、
すごい苦労をしている人であるとわかりました。
それがわかってしまうと、
その正反対にある役所に
あきれてしまいますね。
・驚くのはバス事業運転手の給与です。50代にして平均約61万円あるのです。名古屋市交通局は、巨額の累積損失を抱えていながら、このようなバカ高い給与を払っている(p19)
■給料だけで、これだけ悩むことがあるのですから、
社長とはたいへんな仕事だと思いました。
中小企業の社長さんならもう読まれているとは
思いますが、本の評価は★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・永年勤務してくれた幹部は「かけがえのない中核人材」といえます(p55)
・名古屋市役所の例を出してみましょう。「30歳、高卒」で、所定内給与は約323,000円あります。つまり、残業せずとも充分暮らしていける給与をもらっているのです。しかも彼らは年次有給休暇を100%消化しています(p86)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
著者経歴
北見 昌朗(きたの まさお)・・・1959年生まれ。1999年独立して、北見式賃金研究所を設立。オーナー会社を対象にした賃金・人事コンサルタント戦国に学ぶ中小企業経営という視点で研究を続けている。著書多数。
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