「小さな会社が中途採用を行う前に読む本」北見 昌朗
2007/03/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
どのような企業も、創業時は中小企業であり、その規模に応じた適切な賃金・人事を行っていく必要があります。この本は、中小企業であった事例を示しながら、中小企業のレベルに応じた賃金政策や人事のあり方を提言してくれます。
やはり身につまされるのは、賃金政策でしょう。中小企業とはいえ社長となれば従業員の人生をあずかる身です。従業員を満足させつつ、会社の発展も妨げないレベルを決めていく必要があるのでしょう。
また、会社を大きくしていくためには中途採用を行っていく必要がありますが、こうした人を採用するときに、副作用として色々なトラブルが発生するようです。
・大手と中小企業とでは、幹部の働き方が違います。中小企業においては、幹部はプレイングマネジャーであり、自ら現場で率先垂範して働くべき人です。(p151)
特に中小企業では、大企業のように余裕がないことからちょっとした失敗が企業の存続にも影響します。そうした失敗を事前に防ぐためにも、こうした本が必要なのでしょう。
中小企業向けの実用書が少ないなか、具体的な事例を示し、著者の考え方を示してくれる貴重な本だと思います。中小企業の社長さんの苦労を感じつつ、実用に耐える本ということで★4つとしました。(あくまで中小企業向けです)
この本で私が共感した名言
・単純作業は非正規従業員でこなすべきだ!(p20)
・私は「30歳までは生活給重視で、30歳過ぎたら実力主義で」と考えています。(p94)
・必要以上の時短は、従業員のためにならない(p102)
・A社の社長は、C氏を雇用するときに"年俸制"を採用しました。問題は、この"年俸制"という概念です。それは次のように2種類あります。正規従業員型・・・契約従業員型(p128)
▼引用は、この本からです。
東洋経済新報社
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【私の評価】★★★★☆(83点)
著者経歴
北見 昌朗(きたの まさお)・・・1959年生まれ。1999年独立して、北見式賃金研究所を設立。オーナー会社を対象にした賃金・人事コンサルタント戦国に学ぶ中小企業経営という視点で研究を続けている。著書多数。
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