「超帝国主義国家アメリカの内幕」マイケル ハドソン
2007/03/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(65点)
■ドルが基軸通貨として通用している間、
アメリカは通貨を自分で作ることができます。
経済が世界を支配しているように、
お金を支配するものが、世界を支配するのです。
もし、ドルが基軸通貨でなくなれば、
アメリカは弱体化するでしょう。
最強の強みは、あるときから、
最大の弱みに変わるのです。
ハドソンさん
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・1971年にドルが金と切り離されて以来、諸外国政府は
どうしようもないジレンマに陥っていた。もし使い道のない
ドルを自国の通貨に交換すれば、その通貨価値は上昇する。
これは、その国の輸出品を世界市場で買い手がつなかい値段に
してしまう恐れがある。(p7)
・アメリカの影響力を如実に示す目印となるのは、
1985年の日本やヨーロッパとのプラザ合意やそのすぐ後の
ルーブル合意だろう。それらの合意は日本のバブル経済の
引き金を引き、"日本の経済的挑戦"を打ち砕いた(p15)
・アメリカは米国債本位制により、代価もなしに
外国の資産を利用することができるようになった。(p370)
・IMF内のシカゴ学派のマネタリストたちは・・・
彼らの標準的な要求は、債務国の政府が利率を引き上げ、
わずらわしい税を課して厳しい締め付け政策を取るように
というものだ。この緊縮策は国内市場の発展を妨げ、
原料資源を国内での使用より、輸出へと向かわせる。
また、国内賃金を低く抑え、他方では政府の予算を破綻させて、
そちらの借り手国を実質的な破産に追いやることになる(p377)
・1985年から86年に日本が金利を下げてバブル経済を
作り出すよう要求されたのは、単に共和党政府の再選を
助けるためアメリカ国内の景気を煽り立てるためでしかなかった
のを理解している日本人はどれだけいるだろうか?(p386)
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【私の評価】★★☆☆☆(65点)
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