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「上司につける薬!―マネジメント入門」高城 幸司

2009/03/03公開 更新
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上司につける薬!――マネジメント入門 (講談社現代新書)


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー

 人間とは不思議なものですが、集団になると上司と部下にわかれます。会社だとある程度の年齢になると上司の立場となりますので、事前の準備が欠かせません。


 この本では、自分が上司になったときに気をつけるべきことを、判断、叱る、任せるなどの分類で教えてくれます。


 まず、「叱る」ですが、相手がなぜそれが失敗だったのか納得させることが大切です。納得していれは話は早いのですが、納得していないならば、納得するまで叱らなくてはなりません。


・マネジメントの一環として叱るときは、何を、なぜ叱るかを「明確に指摘」し、相手に「気づかせ」、「挽回策」を出させる(p80)


 また、上司は、もめごとの判断を求められることがあります。そのときに大切なのは、まず情報を集めて、事実を把握すること。事実を把握したら、解決策を考え、引き伸ばしをせずに対策を打つのです。


・もめごとに対する判断を求められるケース・・・マネジャーのあなたが真っ先にとるべき行動は、材料を十分引き出す=「両者からヒアリングする」である(p41)


 これから上司になる可能性のある人にとっては、最適の一冊だと思いました。それでも、上司になれば悩むことでしょう。それが、あなたを成長させると思います。本の評価としては、★4つとしました。


この本で私が共感した名言

・やるやると調子のいい人には小さめ、消極的だけど地道な人には大きめの課題(p90)


・期間設定の仕方・・・基本的に「できるだけ短く」区切りをつけるのが正解。・・・「この期間でできるっていうイメージが具体的に浮かぶ?」と尋ねる習慣をつけよう(p93)


・「残業してでも今日でやりきってくれ」「今週中に絶対に終わらせてくれ」など、メンバーに無理を強いるときはとくに、・・「なぜならば・・」の補足を持って伝えること。(p137)


・緊張感をつくりだすときには、メンバーの前で叱ることも意味がある。でも、相手のプライドを傷つけたり、恥ずかしい思いをさせそうなときは、場所を変えたほうが賢明だ(p70)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★☆(81点)


著者経歴

 高城 幸司(たかぎ こうじ)・・・1964年生まれ。1986年リクルート入社。情報通信関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。1996年新規事業を提案して『アントレ』創刊に関わる。2000年事業部長、『アントレ』編集長を経て2005年独立。セレブレイン代表取締役。


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