「しあわせになるドーナツの秘密」ボード・シェーファー
2008/11/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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■アメリカに留学したドイツの女の子が、
友達との出会い、冒険、そしてスピーチコンテストを通して、
人生成功の秘訣を学んでいく物語です。
マネーという犬が言葉を話したり、
ゴールドさんというお金持ちが知り合いだったりして
物語としてはかなり不自然です。
■しかし、そうした不自然さを割り引いても
感謝の心、人に親切にする、自分で選択するなど
この物語が教えてくれる内容はなかなかのものです。
たとえば、大切なことをカードに書いておいて、
持ち歩き、一つひとつ自分のものにするという
アイディアもいいですね。
・他人の悪口を言っちゃいけない・・・
いいもの、美しいものに目をむけてこそ、
きみのまわりの世界はもっともっとすばらしくなる。(p32)
■タイトルの「ドーナツの秘密」とは、
ドーナツという物の真ん中にある空間には
何もないように見えますが、この何も見えない
ものこそが大切なんだよ、という教えです。
つまり、物、お金も大切だけれども、
人格や人間性も大切だよ、ということです。
・「本質的なものって、いったいなんですか」
「それは、お金では買えないもの。それがないと、
人が幸せになれないもの。つまり、人の性格・・・
ものごとに対する姿勢といってもいいわ。(p40)
■物語形式で、読みやすい一冊になっています。
また、内容も「使命」から「お金」まで
バランスよく入っていましたので、
本の評価としては★4つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・あなたが自分にしか果たせない使命を見つけたら、
あなたは自分の白い石を発見したことになるわ。
その石にこそ、あなたの新しい名前、
つまりほんとうの幸せのシンボルがきざまれているのよ(p47)
・「朝から晩までなにも学ばなかった日は、
わたしにとってマイナスの一日だ。
あるミュージシャンの言葉だけどね(p212)
・千ドルだ!これはすごい大金だ!・・・五十パーセントの
五百ドルは銀行口座に入れる。そのお金は、いつの日か
利息で生活できるようになるまで、手をつけずにふやし
つづける分だ。四十パーセントは夢貯金箱に入れ、残りの
十パーセントの百ドルは自由に使う。(p233)
▼引用は、この本からです。
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前著がお金、今回は人間性がテーマ
それなりに良い本でした
お金持ちの先にある本当のしあわせとは?
とても優しく、奥の深い話
■著者経歴・・・ボード・シェーファー
1960年ドイツ生まれ。16歳でアメリカに渡る。
20代で事業に失敗。その後、事業、お金、人格において
成功し、講演や執筆活動を行う。
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■関連書評■
a. 「「福」に憑かれた男」喜多川 泰
【私の評価】★★★★★
b. 「物語の主人公になる方法」パトリス・ジュリアン
【私の評価】★★★☆☆
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