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「外資の常識」藤巻 健史

2008/03/17公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

■伝説のディーラー、円安信奉者、
 モルガンの元東京支社長といえば
 藤巻さんです。


 15年間、ディーラーとして
 毎年利益を出し続けた実績は、
 すごいの一言でしょう。
 (ソロスのところでは失敗したようですが)


 しかし、この本、20%が仕事の話で、
 残り80%がジョークという笑える一冊です。


・横綱貴乃花が完璧な相撲で圧勝した。思わず「強えなあ、大蔵省みたいだ」とつぶやいたのを、部下たちに聞かれてしまった。大蔵省の為替介入にいつも振り回されるディーラーのつぶやきである。(p74)


■日本の経済についてちょっと
 知識を仕入れながら、
 クスッと笑える異端の一冊でした。


 秘書のシライさんの冷たい言葉も
 意識的にオープンにされていた
 ほんと面白いので、★3つとしました。


この本で私が共感した名言

・私はモルガンに入社後の2年間、まったく金を使わなかった。将来なにがあっても大丈夫なように給与のほとんどを貯金した。・・・「雇用に不安があると、人はまったく消費に金を回さない」ということである。(p375)


・我々米銀に勤めるディーラーは、米国中央銀行の指導により2週間の連続休暇を義務づけられていた。「不正を続けるにはたえず出社していなければならない」という発想のためらしい。(p324)


・もはや日本の財政事情を考えると「インフレを作らざるをえない」ところまで現状は来ているように思われる。(p388)


・経常赤字となれば、国内で不足するドルの相場は急上昇する。「日本国債の消化を外国からの資本導入に頼らざるを得なくなる」ため、長期金利は急騰する。すなわち円安・長期金利高の世界である(p155)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★☆☆(77点)



著者経歴

藤巻 健史(ふじまき けんじ)・・・フジマキ・ジャパン代表取締役。1950年生まれ。74年大学卒業後、三井信託銀行入行。85年モルガン銀行に入行。資金為替部長、東京支店長等を歴任し、銀行の自己売買取引で巨額の利益を上げ、「伝説のトレーダー」と呼ばれる。2000年退行後、(株)フジマキ・ジャパンを設立、ジョージ・ソロスの投資アドバイザーとなる。


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