「タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる!」藤巻健史
2002/07/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
要約と感想レビュー
私は、「時間を会社に売っているのではない。利益を生み出すことが使命である」とうそぶきながら「休むも見識なり」を実行できた。これが成功の大きな理由の一つである。
■藤巻さんは、
外資系企業のトレーダーでした。
トレーダーということは、
市況を予想して多額のポジションを
持ちます。
予想が当たれば大儲け。
予想が外れれば大損です。
■市場というものは、
上ったり下がったり。
予想と外れたら、
逆に買い増す人もいます。
恐ろしい世界だと
思います。
この本で私が共感した名言
・JPモルガンでは、各部がそれぞれ全世界の主要メンバーを集めて定期的に会議を開く・・・会議はシャトー・コーデリアンから、徒歩10分のところにあるシャトー・ピション(Chateau Pichon Baron de Longueville)で行われた・・・会議の後は、これまた有名なシャトー・マルゴーを見学し、その後、シャトー・ラフィット・ロートシルトのダイニングルームで夕食会があった(p23)
・ヘッジファンドのオーナーは、自己資金を大量に自分のファンドに注ぎ込んでいる。その損益がジェットコースターのように浮き沈みするのである。我々のリスクが「失業」なのに対し、彼らのリスクは「自己破産の危機」である(p65)
・「だから、僕があの時『ドルを買っておけば儲かる』と言ったでしょう、なぜ、せっかくのアドバイスを聞かなかったんですか」とか、自分では買わないくせに「これから、債券を買えば絶対儲かりますよ。簡単ですよ」と言うアナリストの発言を聞くと、頭にくる。「そんなに言うなら自分で買ってみろよ」と(p107)
・三井信託銀行に入社後・・・「警官の方が二人、交通事故で亡くなられた」という千葉日報の記事を発見したボスから、「藤巻、死亡保険金を取ってこい」と命じられた・・・まず一週間、お線香をあげに毎日通う。次の一週間はお線香に名刺を添える。やはり毎日通う。何もしゃべってはいけない・・・三週目に、初めて・・パンフレットを置いてくる(p132)
・「休むも見識なり」ということは、一般投資家にしても邦銀のマーケット部門においても忘れてはならない重要な点であると思う。自身のない時に決して相場に手を出してはならない。私はこの原則を実行できる立場にいた。邦銀の場合、為替のトレーダーなら為替しか、債券のトレーダーなら債券のトレーディングしかできない・・・勤勉な日本人ディーラーは「買う」「休む」「売る」のうち、「買う」か「売る」しかできないのである(p197)
▼引用は下記の書籍からです。
日本経済新聞社
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
著者経歴
藤巻 健史(ふじまき けんじ)・・・1950年生まれ。74年大学卒業後、三井信託銀行入行。85年モルガン銀行に入行。資金為替部長、東京支店長等を歴任し、銀行の自己売買取引で巨額の利益を上げ、「伝説のトレーダー」と呼ばれる。2000年退行後、(株)フジマキ・ジャパンを設立。
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