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「トヨタはいかにして「最強の社員」をつくったか」片山修

2002/07/22公開 更新
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「トヨタはいかにして「最強の社員」をつくったか」片山修


【私の評価】★★★☆☆(73点)


要約と感想レビュー

トヨタが1988年から行っている組織のフラット化、ハンコ3つ運動などについてまとめた一冊です。内容としては令和の時代にすべての大企業が取り組んでいる内容ですが、絶好調の1988年から取り組んでいるのがトヨタらしいところです。


トヨタでもマネジャーとスタッフ職があり、マネジャーになるのがサラリーマンの勝ち組だというようにとらえられてきたという。つまり、どちらかといえば偏屈な人がスタッフ職にまわされていたのです。


トヨタが目指すプロ社員とは高度な専門能力を持ち、自ら課題を創造し、解決できる能力、事業を推進するリーダーシップがある人です。具体的なプロ人材の7つのスキルは、ビジョンマネジメント、影響力開発、情報開発、仮説構築、プレゼンテーション、タイムマネジメント、セルフモチベーションだという。


すでに平成初期にプロ人材を目指しているのも素晴らしいと思います。トヨタを辞めた人は、外でも金を稼ぐことができるから強いのですね。


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この本で私が共感した名言

・組織のフラット化・・・係長がやっていた赤鉛筆やハンコの作業は、室長・部長の仕事になった(p29)


・人を辞めさせる以上、自分も辞めるということで、喜一郎は、社長を辞めてしまった・・・奥田氏は過日、「リストラを行なった責任者が、ハラを切らないのはおかしい」と、経営者のモラルハザードを嘆く趣旨の発言もしている・・(p181)


・改善ということは、イコール創造だし、改善するところに創造がある(p201)


▼引用は下記の書籍からです。
「トヨタはいかにして「最強の社員」をつくったか」片山修


【私の評価】★★★☆☆(73点)


目次

第1章 どうやってホワイトカラーの生産性を上げるか
第2章 「社員の意欲低下」なき賃金制度改革
第3章 モノづくりを支える技能員四万人の意識改革
第4章 いかにして20代・30代の若手社員を「プロ」に育てるか
第5章 トヨタを動かしてきた「危機感」
第6章 トヨタ生産システムの人材開発への応用
第7章 10年にわたる亀の人事改革
第8章 人事部はなぜ本音をキャッチできるのか
終章 人のグローバル化がこれからの戦略課題



著者経歴

片山修(かたやま おさむ)・・・名古屋市出身。ジャーナリスト、経営評論家。企業の内部に入り込む、緻密な現場取材力には定評がある。また、学習院女子大学客員教授として教鞭をとる


読んでいただきありがとうございました!

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