「スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学」吉本 佳生
2007/11/22|

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【私の評価】★★★☆☆(74点)
■商売をやっている人はわかると思いますが、
普通の人には、商品の原価、必要な費用などは
わからないと思います。
この本では、( 商売の構造 )を
ペットボトルのお茶、DVDの価格、
携帯電話の料金などを例に、
具体的に説明してくれます。
■よく「財務諸表が読める」などと言いますが、
正確にいえば、「財務諸表から
( 商売の構造 )を理解する」
というべきでしょう。
( 商売の構造 )を理解しながら、
売り上げを伸ばす、費用を減らすことで、
利益が増えるのです。
■スターバックスのコーヒーのところでは、
コーヒー店のオーナーになった気分で、
アルバイトの人件費を考えることができるでしょう。
個人的には100円ショップのところを
興味を持って読みました。
★3つとします。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私たちはお茶そのものを買っているというよりは、
「お茶を飲むために必要ないろいろな手間を
節約してくれるサービス」
を買っているのです。(p5)
・消費者は、支払ってもいい価格以下で変えるときにだけ
モノやサービスを買い、支払ってもいい価格と現実に
買ったときの価格の差に応じて、
利益を得る(お徳感を感じる)と
考えるようにしましょう。(p92)
・医療費の無料化によって確実に起きることは、
さほど必要がないのに病院に通う人が
増えるということです・・・
無料化された医療サービスが無駄な利用を増やすことは、
救急車の例から想像することができます。(p215)
▼引用は、この本からです。
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
■著者紹介・・・吉本 佳生(よしもと よしお)
1963年生まれ。住友銀行を経て、経済学者となる。
大学や企業研修で、経済学を教える。著書多数。
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