「顧客ロイヤルティを知る「究極の質問」」フレッド・ライクヘルド
2007/11/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
■よく飲食店のテーブルにアンケートが置いてありますが、
どれだけの人が書いているのでしょうか?
あなたは、懸賞目当てに企業アンケートに答えてみたら、
5,6ページにもわたる質問に閉口したことはありませんか?
・市場調査担当者は質問を増やしたがる傾向にある。・・・顧客情報を多く
握るほど自分の権限が増えるという別の理由もある。調査会社が
長い調査を好むのは、そのほうが儲かるからである。(p122)
■この本では、顧客に聞くべき質問は、
たったの一つで十分であると結論づけています。
それは、
「この会社の製品を、友人に薦める可能性はどれくらいですか?」
という質問です。
・ほぼすべての業種を通じて最適の結果をもたらす、「究極の質問」の存在が
明らかになったからである。その質問とは、「X社を友人や同僚に薦める
可能性は、どのくらいありますか」というものだった。(p56)
■つまり、「口コミを発生させるくらい、
素晴らしい商品を提供しているか」が重要であるということです。
本書では、その調査結果を、業績評価にも反映すべきであると
しています。そして、実企業で成果を出しているのです。
■( 本質 )はシンプルであると言われますが、
シンプルにするのは勇気が必要です。
長い企業アンケートがなくなり、
良いサービスを提供する会社が増えることを祈って
★4つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・最初の質問表にずらりとならんでいた質問を時とともに削り、
ただ一つの質問に収斂させた。残った質問は、「直近のレンタカー
利用体験にどれくらい満足しましたか」この一つである。(p104)
・(USAAの)コールセンターの社員は、生産性の高さに対して
報奨を受けるのではなく、顧客の抱える問題を一回の電話で
すべて解決する能力で評価される。(p212)
▼引用は、この本からです。
ランダムハウス講談社 (2006/09/27)
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この会社を他人や同僚に勧める可能性はどのくらいありますか
■著者経歴・・・フレッド・ライクヘルド
ベイン・アンド・カンパニー名誉ディレクター。
1982年パートナー就任、
1999年同社初のベイン・フェローに選出。
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