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「なぜ春はこない?」神田 昌典

2006/05/30公開 更新
本のソムリエ
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なぜ春はこない?

【私の評価】★★★☆☆(78点)


●私がこの本を手にしたのは、自分史を見直しているときに
 「12年単位で私の人生には大きな変化がおこるようだ」
 と気づいた次の日でした。


 こんな偶然があるのか?!
 不思議な気持ちでした。


 この本では、人生には3年単位で春・夏・秋・冬という
 サイクルが存在し、そのサイクルを意識することで、
 大きな失敗を避けることができるといいます。


・夏・・・目標を立てて、
 それに向かうというよりは、
 柔軟に調整することに
 比重をかけていくべき時期です(p55)


●これは商品のサイクルにも共通していて、
 売れ始める「春」、もう止まらない「夏」、
 そして減速する「秋」という
 商品サイクルにもあてはまるのです。


 ・急に売れたものは、急に売れなくなる。
  ゆっくりと売れていたものは、長く売れ続ける。(p24)


●この本の本当のよい点は、理論そのものではなく、
 その理論を確かめるために、
 自分の人生を振り返るということだと思います。


 自分の人生を振り返り、
 自分の将来の計画を考えてみることが
 重要なわけです。


●この理論からすると、私は今、春のはじめのようです。
 目標を定めて努力していこうと思います。


・春は目標の重要性が高まります。・・・
 目標というのは短期的な視点
 (一年~二年)のゴールです。(p48)


●人生を振り返るきっかけとなる一冊ということで、
 ★3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・秋・・・賭けごとではなく、
 まず安全確実なところから
 じっくり体制を建て直していくことが
 大切です。(p60)


・上司の強烈ないじめです。
 ひとりではなく、何人からもいじめられた・・・
 そこで私は外務省を辞める決心をしました・・・
 外務省を辞めることは、たぶん、私の人生のなかで
 最も最良の決定だったと思っています。(p92)


なぜ春はこない?
神田 昌典 來 夢
実業之日本社
売り上げランキング: 105198
おすすめ度の平均: 3.5
2 事例が少なすぎ
3 大人の童話的小話、しかしビジネスにも役に立ちます。
5 ビジネスの時期や方向性などを検討する際の指標として最適
2 成長カーブを人生にも応用しては?
4 あくまで指針に

【私の評価】★★★☆☆(78点)



■著者経歴・・・神田 昌典

 大学卒業後、外務省経済局勤務。退職後、米国でMA,MBA取得。
 経営コンサルティング会社勤務を経て、米国家電メーカー日本代表
 に就任。売上げを3年間で8億円まで成長させる。
 1988年、アルマックを設立。「ダントツ企業実践会」を主催し、
 4000社を超える中小企業を集める。(2003年休会)





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