「会社が放り出したい人1億積んでもほしい人」堀 紘一
2006/05/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
要約と感想レビュー
読売新聞、三菱商事とサラリーマン経験を持つ著者が、サラリーマンに贈る処世術です。じつは、日本の大企業では華々しい活躍をした人、目立つ人ほど、意外と出世しないという。なぜなら、先輩に嫌われてしまうからです。大企業での勤務経験があるだけに、サラリーマンの現実分析は正確だと感じました。
だからサラリーマンもバカではないから、敵を作らず、社内で戦わないようにするのです。ものごとがこうすれば、こうなるのか見ているわけですから、十年も会社にいれば、自然にわかるのです。そうした事実は理解しながらも、サラリーマンはどうすればやりがいを持ち続け、実力をつけることができるのか、というアドバイスがこの本には書かれてあるのです。
著者のアドバイスは、本を読むこと。そして赤字の子会社で苦労することです。読書については、どの世界でも一流といわれる人の共通点は、本をよく読んでいることです。日本は出版不況といわれますが、多くの人が本を読んでいとすれば、これはチャンスでもあるのです。
・いま大企業の社員である人にお勧めしたいのは、あなたの会社が持っている子会社、なかでも誰も行きたがらないような赤字の子会社に、なるべく若いうちに志願して行くことである。あなたが管理職ならば、社長に立候補するべきである。(p149)
企業に働くサラリーマン向けの本ですので、自分が該当すると感じた方は、ぜひ読んでみてください。堀さんの本の中では、堀さんの【思い】が表面に出ていて良い部類に入ると思いますので、★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・デマを飛ばす人・・・だいたい噂話の出所は決まった社員であることが多いものだ。そういう人をみつけたら、注意する。注意しても直らなかったら、どんなに業績を上げていても辞めていただくというのが私の方針である。(p121)
・ユニ・チャームの創業者である高原慶一朗会長は有名なメモ魔である。・・・「自分よりも年下の人間、地位の低い人、能力の劣る人、だれの意見にも謙虚に耳を傾け、だれからも学ぶ姿勢を持つべきだ」(p236)
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
目次
序章 人生の計算が狂ったエリートたち
第1章 いままで出世した人・しなかった人
第2章 会社がほしい人・いらない人
第3章 これから出世する人・しない人
第4章 一億円プレーヤーになるための訓練
第5章 リーダーシップを鍛える方法
著者経歴
堀紘一(ほり こういち)・・・ドリームインキュベータ代表取締役会長。1945年、兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業後、読売新聞経済部を経て、1973年から三菱商事に勤務。ハーバード・ビジネススクールでMBA with High Distinction(Baker Scholar)を取得後、ボストンコンサルティンググループで国内外の一流企業の経営戦略策定を支援する。1989年より同社代表取締役社長。2000年6月、ベンチャー企業の支援・コンサルティングを行なうドリームインキュベータを設立、代表取締役社長に就任
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