「あなたの会社にお金が残る 裏帳簿のススメ」岡本吏郎
2004/10/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
要約と感想レビュー
著者の主張は、税金のための決算書と経営のための決算書を作ろう!ということです。減価償却期間などは現実に即していないことが多いので、もし、税金のための決算書が正しいと思って、経営しているととんでもないことになります。
例えば税務上15年で償却する機械が、実は3年しかもたないとしたら、1年、2年目は利益がでているように見えるかもしれませんが、3年目に入ったら、除却損がでて、実は大赤字だったなんてことになりかねません。
「稲盛和夫の実学」にも同じことが書いてありますね。
京セラは初めから実際に則した決算書を作っていたようです。さらにこの本がすごいのは、役員報酬でさえ、会社の金として管理しようと提案していることです。
役員報酬は、税金が最も安くなるような金額に設定しているわけですから、適正な金額との差額は、会社の裏金として管理しなさいということです。そこまでやったら、たいしたものですね。
この本で私が共感した名言
・会社を作って会社から役員報酬をもらう。この形を取ったおうが個人事業の形態にしているより税金が安くなる場合が多い。(p166)
・決算書は経営者のためのものではないのだ。税務署と金融機関のためのものだ。(p49)
・「勉強法」・・・「朝4時半に起きて、ただ、たんたんと読書や仕事を続ける」(p56)
・とくに塩野さんがローマの衰退の原因として強調していることが2点ある・・・複雑な税制と治安の悪化が国家衰退の原因と断じている。(p135)
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【私の評価】★★★★☆(86点)
著者経歴
岡本吏郎(おかもと しろう)・・・1961年新潟県生まれ。マーケティング・コンサルタント。税理士。80%の中小企業が赤字という中で、顧問先のほとんどが黒字。特に、独自の戦略的財務の指導とマーケティングコンサルを組み合わせた指導には定評がある
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