「実学 中小企業のパーフェクト会計」岡本吏郎

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実学 中小企業のパーフェクト会計

【私の評価】★★★★★(91点)


■税理士の役割とはいろいろあると思いますが、
 単なる税務、単なる会計ではなく、
 経営に使う会計をこの本は教えてくれます。


 つまり、節税という目の前の現実と、
 経営という理想の折り合いを
 いかにつけるかということ。


 例えば、
 多くの中小企業では、節税対策として、
 給与・役員報酬をコントロールしています。


 であれば、社長の貯金も
 本来は会社のお金
だとすれば、
 会社の資金として管理するということです。


・役員報酬とは、税金が最も安くなる金額に決められます。
 特に所得が少ないうちは会社の利益を
 限りなくゼロまたは少し赤字にして、
 役員報酬で取ってしまうことが一番の節税になります(p70)


■そうした現実を管理するために、
 会計とは、会社の現状を適切に保守的に
 把握しなくてはなりません。


 例えば、
 税制で決まった減価償却には
 現実と乖離したものがある。


 実際の設備の寿命が短ければ、
 実際にあわせて償却する

 そうしなければ、
 あたかも最初のうちは利益が出ているような
 錯覚に陥ることになってしまうのです。


・スズキ(株)は設備や金型の償却を
 業界平均の2倍以上で償却。
 平均2~3年で全部償却を行っています(p23)


■いかに数字を把握し、手を打っていくのか。


 なるほど、
 会計を使った管理とはこういうことか!
 と納得しました。


 利益をどうするよりも、
 長期的視点で貸借対照表を
 どうするか考える・・・
 など本質的なことを再確認させてくれる一冊でした。


 岡本さん、良い本を
 ありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・売掛金の管理は経理部門などに任せてはいけません・・・
 あくまでも、売掛金の回収は担当者ごとに売掛金回収率などを
 管理していくべきです。また、売掛金回収ワースト会社一覧
 などを作成したり、売掛金残高の取引先ごとの基準を設ける(p248)


・本来は、企業評価の基準は、
 同業種、同規模の平均や「標準」を
 超えなくてはいけません。
 会計の目的が、普通から離れることに
 あるわけですから、当然のことです(p123)


・一人あたり分析では、比率分析よりも
 数値を実感として捉えることができる・・・
 一人当たり経常利益が12万円だとしたら、
 社員の給料(月額)を平均1万円上げたら
 利益がゼロか赤字になることが
 直感的にわかります(p132)


・経営者が気にしている財務会計以外の数字・・・
 顧客数、見込客数、新規客数、平均顧客定着期間、顧客減少数、
 接客時間、平均顧客待ち時間、平均一顧客売上高、苦情件数、
 苦情率、返品高、伝票滞留時間、処理時間、納期遅れ率、
 開発リードタイム、改善提案数、不良品数、設備稼働率、
 従業員離職率、従業員数、従業員平均年齢、欠勤率・・(p303)


実学 中小企業のパーフェクト会計
岡本吏郎
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★★(91点)



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