【書評】「人間の格 新装改訂版」芳村 思風
2012/04/27公開 更新

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【私の評価】★★★☆☆(71点)
■芳村 思風という方は、
哲学者のようですね。
知りませんでした。
この本では、いかに生きるか、
ということをまじめに考察していきます。
・実践なき思索は空虚であり、思索なき実践は盲目であるイマヌエル・カント(p32)
■私が一番印象的だったのは、
「人間の不完全性を知る」
ということです。
だれでも不完全なんだから、
お互いに責め合ったら地獄になる。
許しあえば天国だ、
ということです。
人間は不完全だからこそ、
成長しようと努力するのでしょう。
・本物の人間であるための条件・・・不完全性の自覚から滲み出る謙虚さ。・・人の役に立つ存在になること。(p186)
■哲学者というものは、
こうした生き方ということを
まじめに考えているんだな~と
思いました。
とすれば、経営者という人たちは、
より多くの人の人生と関わるわけですから
哲学者でなくてはならないのかもしれません。
芳村さん、良い本を
ありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・毎日一ページでいいから、本を読んで寝る。それを自分に課すと、いつの間にか自分が成長していることを発見することになります(p172)
・十歳までは勉強を教えてください。どんどん教え込む。注入する。・・十歳を過ぎてからはパッと答えてしまうのはいい教育とはいえません。それよりも、答えを一緒に調べてみるのです(p235)
・指導教授からこういわれました。「どんなことでも十年やったら本物になるよ。十年続けられるかどうかだ。十年やったら、どんな道でも専門家になれるんだ。・・(p314)
・人間の運命が傾く時には、必ず悪事を思い立ってしまう・・自分が悪いことをしているとは全然思わない。だが、人から見ると「あんなことをして」というようなことをついうっかりやってしまう(p143)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(71点)
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