【書評】「意志の力・愛の実力」芳村思風
2008/07/09公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
要約と感想レビュー
感性論哲学は成功哲学である
「感性論哲学」を提唱している芳村さんの一冊です。「哲学」というと難しく感じますが、その本質は私たちが馴染み深い成功哲学と大きく似ているように感じました。
「感性論哲学」とは、論理や理性ではなく、自分自身の感性を起点として目標を設定し、それを達成していこうという考え方です。ここで言う「感性」は、潜在意識と言い換えても差し支えないでしょう。
理性で導き出した目標ではなく、感性(=潜在意識)が指し示す方向にこそ、本当の自分の生きる意味があるというのが著者の主張なのです。
感性的直感という能力を働かせなければ、自己実現に値する本当の自分ということができる人生の目的、志というものを発見することができない。(p142)
感性の正体は潜在意識
感性で設定した目標は、一見すると不可能に思えることが少なくありません。しかし著者は、自分の感性(=潜在意識)が設定したものである以上、解決できない問題はないと断言します。
この本では「潜在能力」という言葉も出てきます。もし自分の潜在能力を超えた目標には違和感を感じる、と著者は断言するのです。つまり感性論哲学とは、潜在意識・潜在能力を意識した成功哲学なのです。
目の前に現れた問題は、自分がすでにそれを解決できる力を持っているからこそ現れる。そう捉え直すことで、困難への向き合い方が楽になるのです。
現実への違和感として出てくる問題というのは、自分の持っている潜在能力に対応しているのです。自分の持っている潜在能力を超えたような問題は出てこない。(p199)
目標達成の鍵は諦めないこと
感性によって設定した目標を達成するうえで、著者が最も重視するのが「諦めないこと」です。限界まで追い詰められたときそこが、勝負の分かれ目になると著者は言います。
哲学という体裁をとりながら、最終的には「根性」「精神力」という極めて人間的な結論に行き着くところが、この本の面白さです。
しかし考えてみれば、これは至極まっとうな現実でもあります。洗練された理論も、最後に行動を支えるのは意志の力であることに変わりはないのですから。
成功、失敗の分かれ目は、いま自分の持っている力でいろいろやってみたが、何ともならなかった時に、もう万策尽きたと諦めるか否かです。何事か成し遂げる人は諦めません。(p400)
行き着く先はプラス思考
著者は、「どんな人の人生も、本質的にはすべて大成功である」と断言します。たとえ失敗を経験したとしても、「同じような失敗をした人の本当の気持ちを理解できる人間に成長できた」とプラスに転換できるからです。
この視点を持てれば、どのような結果となったとしても、人生を豊かに感じることができます。何十年もかけて哲学を探求した著者が、最終的に成功哲学と同じような結論になるのか!と、感嘆しました。
成功哲学の本質は、時代や表現を変えながらも、結局は同じ場所に辿り着くのかもしれません。それを再確認させてくれたということで、本の評価としては★3つとします。
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この本で私が共感した名言
・本当の経営者は、常に十年の計、二十年の計、三十年の計、五十年の計、百年の計を持って現在を考える(p53)
・本当のプロと言われる人間は、自分のしていることの本当の素晴らしさを、情熱をもって人に語れる力を持っています(p290)
・短所は、長所を伸ばせば人間の味に変わる(p173)
【私の評価】★★★☆☆(76点)
目次
序章 感性論哲学への道
第1章 この命を何の為に使うか
第2章 真実の自己とは何か
第3章 成功への階段を登る
第4章 21世紀のキーワード、愛を育てる
第5章 真実の愛とは何か
著者経歴
芳村思風(よしむら しふう)・・・1942年生まれ。大学院を中退して「思風庵哲学研究所」を設立。感性論哲学の創始者。
感性関連書籍
「感奮(かんふん)語録」行徳 哲男
「意志の力・愛の実力」芳村思風
「BQ~次代を生き抜く新しい能力」林野宏
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