「お金の現実」岡本 吏郎
2005/11/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
バブル崩壊後、デフレ不況といわれますが、収入が少なく、貯蓄のない人が増えてきているそうです。貯蓄がないということは、突然の支出があれば、借金をするしかないわけで、たいへんな問題だと思います。もちろん、収入を増やす努力も必要なのでしょうが、当面は収入に応じた生活に切り替えなくてはならないのだと思います。
お金は使えばなくなります。使わなければ貯まる。最初に貯めたお金がなければ、投資して増やすこともできないのです。といっても、これはなかなか簡単なことではありません。収入の範囲内でやっていくためには、それだけ工夫が必要です。自分で決断して、断固として収入の範囲内で生活することが大事なのでしょう。
・家族で外食をする習慣がない・・・外食費を抑えると家計の支出を抑えることができるのは事実だ。(p24)
そうすると、結局、いろいろと工夫、努力をして 支出を少なくする、あるは習慣を変えるというということが必要になります。お金との付き合い方を考え直すきっかけを与えてくれる一冊です。★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・私はケチを推奨するわけではない。ケチの時期が必要だと考えているだけだ。(p45)
・明治時代の富豪安田善次郎は全財産の一割以内しか不動産を持たなかったらしい・・・私は安田善次郎の考えを応用して、収入の一割を住居費として生活していたことがある。(p107)
・私は家のために積み立てをしている。・・・修繕費の積み立てだ。・・・家の保険料や米代金、車の車検、畑の春資金、お正月資金、お盆資金などを毎月積み立てている。(p53)
・子供は「ポケモンカード」を集め、大人は「お金」を集める。・・・でも、どっちも紙っぺらなのだ。これがお金の不思議だ。(p124)
・本多静六は「経済の自立がなければ、精神の自立はありえない」と言った。(p175)
【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
第1章 お金というもの
第2章 お金という夢を追いかけることに夢はない
第3章 お金とは何なのか?
第4章 夢は捨てて、現実的に考える
第5章 この本での結論(お金という冒険)
著者経歴
岡本吏郎(おかもと しろう)・・・1961年新潟県生まれ。マーケティング・コンサルタント。税理士。80%の中小企業が赤字という中で、顧問先のほとんどが黒字。特に、独自の戦略的財務の指導とマーケティングコンサルを組み合わせた指導には定評がある
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